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村山真菜 人文社会科学部人文社会科学科 1年 

派遣期間:平成29年9月10日〜9月22日(13日間)

<日本語教室での活動内容>
 外国語学院の日本語学科の授業を1日に2回程担当した。最初の1週間は主に2年生のクラスを担当した。2年生の会話の授業では忘年会の場面を例にして敬語を勉強していたので、日本の忘年会はどういうことをするのかを説明した。また、9月22日から24日まで延辺大学でJAPAN WEEKという日本の文化を体験できる催しがあり、そこで2年生のクラスでは日本の昔の遊びを紹介するということだったので輪投げやだるま落とし、けん玉のやり方を教えた。4年生のクラスでは先生から授業で山形について紹介してほしいと頼まれたのでpptで発表した。2週目は主に1年生のクラスを担当した。大学から日本語を勉強し始めるクラスとすでに6年間日本語を勉強してきたクラスの2つがあった。大学から日本語の勉強を始めたクラスでは私の後に続いて発音してもらう方法でひらがなの発音を教えた。日本語がある程度できるクラスでは軽く自己紹介と山形紹介をした後に質問をしてもらって会話したり、その日の授業の内容の「〜んです。」の活用について4人グループで実際にそれを使って会話してもらったりした。

<日本語教室以外での活動>
 休日にはチューターの学生に北朝鮮との国境の图们に連れて行ってもらったり、ちょうど大学の近くでイルミネーションが行われていた期間だったのでそこに連れて行ってもらったり、朝市やショッピングに連れて行ってもらったりした。图们では中国の軍人や有刺鉄線を見て、日本にいてはあまり意識しない「国境」というものを感じることができた。朝市では食用の犬が売られていて食文化の違いを見ることができた。また、いろんな人がご飯に誘ってくれた。二年生の学生とご飯を食べに行った時はほとんど日本語で話したが、一年生とは英語と韓国語で主に話をした。また、日本人留学生の方達やそのクラスメートの留学生の方達にもご飯に誘ってもらった。そこでは韓国人留学生が多かったので会話が中国語と韓国語の両方で行われていた。わからない部分は日本人の方に通訳してもらいながら話をし、楽しむことができた。また、そのお店は大学から少し遠い場所にあったので帰り道では延辺の夜の街を見ることができた。

<参加目標への達成度と努力した内容>
 今回の私の目標は「日本の文化を伝え日本により興味を持ってもらうこと」、「中国語、韓国語、英語をたくさん使うこと」、「同世代の学生と積極的にコミュニケーションをとること」であった。1番目については授業で山形紹介や日本の遊びを教えることができたので良かったと思う。しかし、4年生のクラスでの発表で、4年生は過半数の人が日本に留学経験があると聞いていたので山形のことしか紹介しなかった結果、予定よりも時間が余ってしまった。グループ分けをして、お題を出し、中国人の学生には中国人だったらそのお題の状況ではどういう行動をするかを発表してもらい、私は日本人の立場から発表し両国の違いについて話をして時間をつなぐことはできた。しかし、山形だけではなく東北の他の県も紹介すれば良かったなど反省点が多く残ったので満足のいく結果ではなかった。2番目については、私は韓国のアシアナ航空と仁川空港を利用したのでそこで韓国語を使って話しができたり、日本語がまだわからない学生や延辺大学への留学生と英語で話したりすることができた。また、中国語はまだ自己紹介と簡単な挨拶しかできないが、谢谢や再见など自分ができる範囲で使うことができた。さらに、チューターの学生などに自分の目についた物を中国語でなんと言うか聞いて教えてもらったり、自分の中国語の発音は合っているか聞いてもらったりしたので2番目は目標を達成できたと思う。3番目については、いろんな人がご飯に誘ってくれたことで、そこでの話から日本と中国の違いを発見できたことや学生とWE CHAT(中国版LINE)のようなものを交換したことで、会うことができなくても毎日連絡を取り合うことができたことは良かった。しかし、自分から誘うことはあまりできなかったので「積極的に」という部分は達成できなかったと思う。

<プログラムに参加した感想>
 今回初めて1人で海外に行くことや延辺に行く前に北朝鮮がミサイルを撃ったことがあり不安が多い出発となった。しかし、行きの飛行機から帰りまで出会いに恵まれたことで充実した2週間を送ることができた。また、学生大使というプログラムがなければ延辺のことを知ることはなかったと思うし、知っていてもこのプログラムの環境がなかったらなかなか行こうとは思わないと思うので今回延辺に行って文化を実際に見て肌で感じることができたことは本当に良い経験になったと思う。そして延辺では、私は自分の考えははっきりと言わなければならないことを学んだ。日本の感覚で誰かが気遣ってやってくれるだろうという気持ちがあったが延辺では自分で主張しなければ誰も何もしてくれないことが多かった。しかし、これが世界の常識だと思うし、1年生の段階でそれを身をもって経験できたことは良かったと思う。

<今回の経験による今後の展望>
 延辺という中国、朝鮮、ロシアの文化が混ざった特殊なところに行ったことでアジア(とりわけ東アジア)の文化についてもっと知りたいと思ったし、ちょうど私が行った時期が政治的なことが多くあったので政治や歴史について学んで行きたいと思った。
 また、延辺に来ている留学生が他の留学生とコミュニケーションをとるときに英語、中国語、朝鮮語を使って話していたことや、日本語がまだ話せない学生と英語や朝鮮語で話をしたことで多言語を話せる方がコミュニティが広がり楽しいと思った。後期からは英語の学習はもちろんのこと、第二外国語である中国語や趣味で勉強している韓国語にもっと力を入れて取り組みたいと思う。そしていつか延辺でお世話になった方たちに会ったときに今度は中国語で会話をしたいと思う。

延吉の朝市の画像
延吉の朝市

外国語学院 の画像
外国語学院

公園でダンスを踊っている写真の画像
公園でダンスを踊っている写真

图们から見た北朝鮮の画像
图们から見た北朝鮮