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三浦靖之 工学部 高分子有機材料工学科 3年

派遣先大学:ベトナム国家農業大学
派遣期間:2022年9月1日~9月11日

1 日本語教室での活動内容
 9月5日の18時30分から20時30分、9月6日から9月9日の18時30分から20時に日本語教室が行われた。日本人1人がベトナム人1人から3人を担当して授業をした。ひらがなの読み書きの練習、日本語の文法、日本のホテルでの対応やドラえもんのキャラになりきった会話などを授業で行った。現地学生の習熟度によって授業内容を変えたので、授業についていけない生徒を出さなかった。説明は最小限で、クイズ形式にすること、会話練習を多くすることで飽きさせない授業ができたと思う。英語やベトナム語を使って日本語の単語を教えるよりもイラストを描いて教えた方が現地学生は日本語の単語を覚えやすいことが分かった。また、現地学生はひらがなの「つ」を「ちゅ」と発音することがあり、母国語にない語を発音することが難しいことが分かった。

2 日本語教室以外での交流活動
 日本語教室が無いときは、日向クラブのメンバーとともにベトナムを体験した。体験したことは大きく分けて3つある。1つ目はベトナムの食文化である。フォー、バインミー、生春巻きなどベトナム名物の食をたくさん食べた。ベトナム料理は、さっぱりとした後味を感じることが多かった。2つ目は観光地に行ったことである。世界遺産のタンロン遺跡、ベトナム軍事博物館などに行った。私は展覧会に興味が無い人間なのだが、日向クラブのメンバーが展示物を一つ一つ説明してくれたおかげで面白いと思えた。Big Cというベトナムのスーパーマーケットに行った際、日本のアニメキャラクターのコスプレをした人がたくさんいて、ベトナムでは日本の文化の影響を強く受けていることを感じた。3つ目は日向クラブのメンバーと一緒に遊んだことである。カラオケでは、日向クラブのメンバーと一緒に日本の歌を歌った。UNOで遊んだ時は、ベトナム特有のルールを楽しんだ。夜のパーティーではたくさんお菓子をたべてたくさん日向クラブのメンバーと会話した。

3 参加目標への達成度と努力した内容
 私が立てた目標は2つある。
 1つ目は、英語を使ってベトナムの人と会話をして、帰国後の英語学習につなげることだ。この目標の達成度は高かった。日本語が苦手なベトナムの人には、積極的に英語を使って会話をした。ベトナム人の英語の発音は特徴的だった。そのため知っている単語でも聞き取れない単語もあった。聞こえなかった部分を聞き返すことやメモを取るなどをして会話をした。ベトナムの人からしたら日本人の英語も特徴的であったらしい。どの国にも通じるネイティブのすごさが改めて分かった。私も発音を改善したい。また、私は言いたいことを少し長い文で話すことがまったくできなかった。このままでは英語を通じて外国人と仲良くなることは難しいだろう。英会話中心にもっと英語を勉強して、海外に行きたいと思った。また、外国の人と仲良くなるためには、英語を話せるようになること以外にも、その国の言葉を積極的に覚えようとする姿勢が大事だということも学べた。
 2つ目は、ベトナムの文化を満喫することである。この目標の達成度はそれなりだったと思う。私は、日向クラブのメンバーが提案してきたことを積極的にチャレンジした。ある日ベトナムの食文化にチャレンジしようと、エビスープを飲んで、食あたりを起こした経験はいい思い出である。体調不良の日以外は、どのイベントも出席してベトナム人と交流した。課題点は、私からベトナム人に働きかけたことが少なかったことである。私が事前にピックアップしてきた場所は、ゲストハウスから遠くて、全て却下された。もう少し下調べをしてから望むことが大事だと思った。また、その国の歴史を知ったうえで訪れると物事の見方が変わることが分かった。

4 プログラムに参加した感想
 よく大学生の間に海外に行ってみた方が良いという記事を見るが、本当にその通りだと思う。さらにこのプログラムの特性上、現地学生とたくさん関わるので、本当に深い体験ができた。どこへ行くかはもちろん大事だが、誰と過ごすかで海外旅行の学びの深さも変わってくることを感じた。

5 今回の経験を踏まえた今後の展望
 ベトナム人はよく冗談を言ったり、変な日本語をすぐに覚えたり、面白い人たちが多かった。また、学習熱心な人が多くて、日本に留学する予定の人もたくさんいて、高い志の人が多かった。人柄もとてもよく、私たちのことをもてなしてくれた。彼らに出会えて本当に良かった。英語学習のモチベーションのためこのプログラムに参加したが、私が期待した以上にモチベーションが高まった。今後は、外国人と自然に会話できるレベルを目標に英語を勉強したいと思った。

アオザイを着て記念撮影の画像
アオザイを着て記念撮影

世界遺産タンロン遺跡の画像
世界遺産タンロン遺跡