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今野真理子 (人文学部 法経政策学科 2年)

派遣期間:平成28年8月18日~9月4日(18日間)

<日本語教室での授業内容>
・8月19日~8月29日(3時~6時30分)
 生徒が少人数だったので黒板を使っての授業形式。山大生一人が黒板を使って授業を進め、他の山大生は生徒たちと一緒に座り質問や不明点の説明などをした。学生と一般の方も授業に参加してくれた。進度が本当にバラバラだったので、授業をどのように組み立てればよいのか苦労した。進度はバラバラだったが、日本から持って行った日本語のテキストやネットなどで調べ、みんなで同じ例文を勉強した。(Ex.お皿を割ってしまった/映画が終わってしまった)私たちの英語では伝えきれない言葉のニュアンスなどがあり、どうやって伝えようかと迷う場面もあったが同じ例文を勉強しているので上級者の学生がそのニュアンスをラトビア語で説明してくれたりした。どの国にも年齢を問わずに“わかる人が教える”という意識があることを実感した。
・8月30日~9月3日(2時30分~6時)
 教室の場所が変更になった。それと同時に新学期が始まったことも影響してか、学生の生徒が増えた。山大生の人数も増えてきたので、形式をグループワークに切り替えた。山大生一人に対して現地学生が3,4人くらいのグループになりひらがなやカタカナ、または上級の文法などを勉強した。全体的にはまだまだ日本語初心者の学生が多いと感じた。ここでも進度にかなりばらつきがあり、グループ分けに苦労した。進度や教室に来る時間帯もバラバラだったがなんとか同じような進度のグループを作ることを心掛けた。ひらがなや文法だけでなく、日本の文化も伝えたかったので折り紙で鶴を作ったり日本のお菓子を食べる時間も作ったりした。一緒に折り紙を作ったりする楽しい時間を設けることで、現地学生との距離も縮まったように思う。

<日本語教室以外での交流活動内容>
 
学生大使プログラム前半は日本語教室に来てくれる学生が少なかったため、あまり教室以外で交流できなかった。とはいえゼロではなかったのでもう少し積極的に声をかけるべきだったと後悔している。しかし後半は私もラトビアでの生活にも慣れ、学生が増えてきたこともあって少しずつ教室外での交流も増えた。日本語教室が夕方に終わるのでそこから一緒にご飯を食べたり、オペラを見たり、ビルの屋上からラトビアの旧市街を見に行ったりした。現地の学生も忙しい中で観光やご飯に一緒に行ってくれたことに本当に感謝したい。

<プログラムに参加した感想>
 プログラム初日、ラトビアに来たことを後悔した。私は海外2回目、学生大使プログラム2回目。私の海外での経験はすべてこのプログラムにおいてだった。去年はベトナムへ渡航したが、そこでの経験は毎日がとても充実した生活だった。後悔したと感じてしまったのはベトナムとラトビアの渡航を比べてしまったからだ。しかし今は全く後悔していないし、むしろ私にとってとても重要な2週間だったと感じている。国が違えば生活環境や国民性も全く違う。それは当たり前のことであるが、私はこの当たり前のことに初めて気づかされた。“その国に慣れる”ということを学んだ。
 ベトナム渡航や山形大学での留学生との交流は自分から望まなくとも友達になることができた。でもラトビアはシャイな人が多く、また経済的にも発展していてほとんどの学生がアルバイトや勉強に追われていた。その国に実際に身をおくことで初めてこれまでの環境が特別で感謝するべきものであり、世界では自分から行動しなければ何も始まらないことを実感した。最初はプログラムのイメージとの違いに動揺したが、自分から行動することに気付けたことはこれから先の交流関係に大きく影響するだろうと思う。

<プログラムでの目標の達成度や努力した内容>
 このプログラム参加者がラトビア渡航を選択する一番大きな理由は“英語を使うことができるから”だと思う。私も例外ではない。留学生との交流の中で英語を使う機会は多くあるだろうが、自分がこの日本という環境に甘え英語を使うことから逃げてしまっていることは前から自覚していた。自分の英語力に自信がなかったことも英語から逃げていた理由の一つだ。逃げている自分から成長するためには英語を使わなければ生活できないという状況に自分を置くしか方法はないと思った。最初は英語がほとんど聞き取れず、英語を話すのも億劫だったが、学生との英語での会話や生活の中での会話を通して自分のつたない英語でも通じること、聞き取れることがあると身をもって感じることができた。その実感は私にとってとても大切なもので、それを得られただけでもこのプログラムに参加した価値は十分にあると感じる。

 <プログラムでの経験等による今後の展望>
 今回のラトビア渡航のおかげで、私はどこでも英語を使える環境にいるのだと気づくことができた。山形にいる留学生や、ラトビアの友達、他にも日本でも英語を話す機会はたくさんある。ラトビアで私の英語でも大丈夫という自信を得て、まだまだ練習不足と気付けたことは、日本で英語を使うことへのためらいを捨てる一歩になったと思う。これから私は、日本人、留学生、外国人問わず自分から交流を広げていくことができる。自分から積極的に英語を使い、間違えることを恐れない自分に変わっていくことができる。これから変化するであろう自分にわくわくしている。気付けたことに満足して終わるのではなく、この先もずっとその変化し続ける自分でいられるよう、たくさんの人と関わり、たくさんの刺激で溢れる毎日を送っていきたいと思う。

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