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植木青葉 工学部 高分子有機材料工学科 1年

派遣期間:平成30年9月13日~9月27日

日本語教室での活動内容
 自分が最初に日本語教室に参加したときは、教室に来ていた生徒さんより派遣された学生の方が多かったため、数人で1人を教えていた。なので授業は生徒さんの要望に添ったものをやっていた。自分が教えていた方は漢字を重点的にやりたいとのことだったので、できるだけ漢字を使って文章を書いたり、相手がどう書くのか質問してきたものを教えたりした。
 派遣された学生が帰り始めた頃から教室に来る生徒さんの人数が増え始め、今度は1人で数人を教えていた。初心者と上級者に分けてそれぞれ別の内容を教えた。初心者の人たちにはひらがな・カタカナの書き方や簡単な日本語の文、日本についての話などをした。上級者の人たちには日本語の自然な表現やことわざなどを教えた。また、全員が参加できるようなゲームをやった。

日本語教室以外での交流活動
 日本語教室が終わった後に生徒さんと一緒にご飯を食べに行った。そこでラトビアの歴史や文化について話してくれたり、おすすめの観光スポットなどを教えてもらった。逆に日本についての質問に答えたり、アニメの話をしたりなど英語と日本語が混ざった会話を楽しんだ。
 首都リガの街を観光した。カフェなどに入ったが店員さんが何を言っているのかが分からなくて困った。
 日本語教室の生徒さん数人とボードゲームをやった。

参加目標と達成度
 自分がこの学生大使派遣プログラムに参加した理由は、とにかく新しいことに挑戦したかったからだ。自分は英語が苦手で初対面の人と話したりすることも苦手なので、外国人と話したことがあるのは英語の授業中の質問の受け答えくらいのものだった。だから、自分から積極的に話しかけて会話をしようと考えていた。実際に自分から話しかけて会話をしてみたが様々な問題があった。まず、言いたいことをうまく英語にできない。実際に話そうとして痛感したのは、全然話せないと言うことだ。自分が想像していた以上に言葉が出なくて驚いた。次に、相手の言っていることが聞き取れない。何か質問されても聞き取れなかったし、話しかけても返事を聞き取れなかった。ゆっくり言ってもらったり聞き直したりしてどうにか内容は分かったが、これでは普通の会話とはいえない。
 会話はとても大変だったが、それでも話しかけて会話する機会を増やそうと努力した。できるだけ質問の受け答えではなく、日常会話をできるように意識した。

感想
 今回が初めての海外経験だったので最初はとても緊張した。自分は成田空港から出発したが、その成田空港に行ったのも初めてでラトビアに着く前から緊張していた。自分はラトビアへはフィンランドのヘルシンキを経由したが、ここには日本語表記の看板がありそこまで海外に来たという実感は湧かなかった。しかしラトビアは日本語表記の看板も日本人もほとんどいなく、これが海外なんだと思った。
 外国人に日本語を教えるという体験を通じて驚いたのは、ほとんどの人が英語を普通に使っているという点だ。ラトビアの公用語はラトビア語だがみんな英語でも会話ができていた。自分は英語が使えないという自覚はあったが、改めてそのことを感じた。グローバル化が進む今、英語を話せるというのはステータスではなく常識になりつつあるように感じた。
 とにかくすべてが初めての体験だった。カフェでコーヒーを飲むことにすら苦労して、どこに行っても見慣れない建物ばかりあって、車は左ハンドルで右車線を走っている。そしてまわりには外国人ばかりがいる。自分がこれまで見ていた世界が当たり前の世界ではないと痛感した。

今後の展望
 今回の経験で、もっと海外に目を向けて自分の価値観や考え方が世界と比べてどうなのかを知りたいと思った。日本にいては思いつけない考えやアイディアのヒントを得られるかもしれない。あるいは日本の良いとこや問題点、改善できそうな点を見つけて、将来に活かせるかもしれない。
 もっと海外を身近に感じて、海外で起きていることも他人事ではなく自分にも関係していると思えるようになりたい。今は海外のニュースを見ても、どうしても関係ないと感じてしまうが、グローバル化が進む世界では海外の出来事も日本に影響してくるので、この意識をしっかりと持ちたいと思う。
 英語の学習に力を入れようと思う。世界では英語が共通言語なのだと痛感したので、将来の可能性を広げるためにも努力しようと思う。約2週間だけの海外生活では英語力の向上はほとんどないが、モチベーションは上がったのでこれを機会に頑張ろうと思う。

 

旧市街の画像
旧市街

ユーゲントシュティール建築の画像
ユーゲントシュティール建築