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武田芽依 人文学部 法経政策学科 3年

派遣期間:平成30年9月5日~9月18日 

<日本語教室での活動内容>
 授業は平日の午前10時から11時30分、午後1時30分から3時の2つを担当しました。日本語教室に来てくれるのはガジャマダ大学や近隣の大学の学生がほとんどでした。来てくれる人がやりたいことを教えてくれるので、それに沿って授業を進めました。期間の前半は日本人が多かったため、マンツーマンで教えました。後半は日本人が少なくなったので1人で2人から6人を担当しました。
 日本語を学び始めたばかりの学生にはあいさつ、平仮名、単語、文法(語順、動詞の活用など)を教えました。英語を使って教えましたが、発音が違っていて伝わらないことが多くありました。そこで英語で話すのに加え、書いて伝えるようにしました。また単語を教える際にはインドネシア語では何と言うのか教えてもらいました。授業の初めは言葉がなかなか伝わらず、暗い雰囲気になってしまいました。時間が経つにつれてジェスチャーなどを多用し、楽しい雰囲気で授業を進めることができました。
 日本語が理解できる学生の時は漢字、文法(助詞、敬語)、会話、歴史、日本語能力試験の解説、日本とインドネシアの違いを取り上げました。日本語ができる分、質問の内容も難しく苦労しました。文法は私自身あまり理解できておらず上手く説明ができませんでした。その時は日本語が上手な学生さんが通訳やインドネシア語での説明をしてくれました。学びたいことが人によって違ったため、退屈に感じる時間を作ってしまったのが残念で申し訳なかったなと感じます。日本語が理解できると信頼しきっていたため、わからない単語に気づかず話を進めてしまったことや書く練習を怠ってしまったことも反省点です。会話を中心に行ったときはみんなで盛り上がることができ、インドネシアについてもいろいろ知ることができました。

 <日本語教室以外での交流活動>
 平日には夕食やスーパーに連れていってもらいました。夕食ではレレというなまずを食べたのがとても印象に残っています。インドネシアの人と同じように手を使って食べました。魚は骨が多いので手を使ってかぶりつくように食べた方が食べやすいなと感じました。スーパーではお菓子やお土産を購入しました。入り口でカバンを預けるというのに驚きました。理由は盗難が多いからだそうです。
 休日には観光名所やショッピングモール、海、ライブに連れていってもらいました。特に印象に残っているのが歴史博物館とライブです。歴史博物館では現地の学生さんに教えてもらいながらインドネシアの歴史を学びました。授業で学生さんに日本の知っている都市を聞いたところ広島と長崎が挙げられ、驚いたことがありました。小学生の頃から授業で学んでいたそうです。私も世界の国々の歴史に目を向ける必要があると感じていたので、歴史博物館に行くことができて勉強になりました。
 ライブはTokopediaというオンラインショッピングの会社が主催していて、アプリのダウンロードが確認できれば無料で入ることができました。出店やゲーム、カラオケができるスペースもあり、お祭りのようでした。数日前に知ったインドネシアのアーティストを生でみることができて貴重な機会でした。日本にいる頃はインドネシアでライブに行くとは思っていなかったので不思議な感覚でした。私たち以外にも外国人が多く、国籍の違う若者が大勢集まっている状況が面白いなと感じました。

 <参加目標の達成度と努力した内容>
 参加目標は2つありました。
 1つ目は「分かりやすく、日本に興味を持ってもらえるような授業をする」です。これはあまり達成できなかったように感じます。学生さんの反応がよく、手応えを感じた日もありましたが、なかなか上手く行かない日もありました。日本語の文法を十分理解していなかった、工夫が足りなかったのが原因だと感じています。これからも人に何かを教える機会があると思います。どうやったら楽しんでもらえるか、わかってもらえるか考えていく必要があると感じました。
 2つ目は「インドネシアの生活や文化、歴史を学ぶ」です。これは達成できたと感じます。2週間インドネシアで生活し、日本との違いをたくさん知ることができました。様々な面でインドネシアは自由な国だと感じました。日本では考えられないほど自由な道路やどこでも座るインドネシアの人々を見ました。また現地の人と話し、日本やインドネシアの優れている点や問題点についても考えることができました。インドネシアの人の中には日本のようにしっかりすべきだという考えの人やこのまま自由な方がいいという人がいました。良く言えば自由、悪く言えば自己中心的と評していたのが印象的でした。またイスラム教について考えるきっかけにもなりました。お祈りを教えてもらって一緒に行いました。信者でない人がお祈りをするのはいけないと考えていたので、自分もしていいということに驚きました。イスラム教徒の中で厳しく信仰している人とゆるく信仰している人がいるというのも驚きでした。様々な価値観に触れることができて考え方が変わったと感じます。

 <プログラムに参加した感想>
 このプログラムに参加して自分は日本のことを知らないと感じました。日本語を学ぼうとしている人達は日本への関心がとても高かったです。アニメ、漫画、音楽、ニュースなど私が知らない日本のことをたくさん知っていました。インドネシアで日本との違いを知りたいと考えていましたが、そもそも日本について知らないことばかりだと感じました。もっと日本の文化に目を向けたいと感じました。

 <今回の経験による今後の展望>
 現地の人と密に関わりながら2週間過ごし、毎日刺激的な体験をすることができました。またインドネシアや他の国に行ってみたいと感じています。今回の経験で英語の重要性と日本について知る必要性を感じたので勉強したいと考えています

マリオボロ通りの画像
マリオボロ通り

みんなで行った海の画像
みんなで行った海

最後の授業の画像
最後の授業