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岡田真子 人文学部 人間文化学部 1年

派遣期間:平成29年2月22日~3月8日(15日間)

日本語教室での活動内容
 月・水曜日がbeginnerクラス、火・木曜日がcommunicationクラス、金曜日が日本語や文化を学んでいる日向クラブでの活動を行いました。午前中・昼・夕方と、一日3回の授業を開講しました。午前中や昼は学生の数が少なく、夕方のクラスは一番人数が多く20人ほどの学生がいました。学生大使の数も多かったため、グループ分けをして一人で2、3人の学生に教えるというスタイルをとることが多かったです。Beginnerクラスは、初級者向けのクラスでひらがなやカタカナから勉強していました。仮名はベトナムの学生の発音がうまくいかないものがあり、自分の発音を聞いてもらい何回も練習をしてもらいました。仮名の次は、数字やよく使う単語、挨拶、自己紹介文などを教えました。英語が分からない学生に教える際は、とにかく発音とジェスチャーで伝えて、英語がわかる学生には、英語を用いて説明をして、とてもやりがいのある授業になりました。Communicationクラスは、日本語を話せる中級・上級者の学生が多く、お互いのことを質問して答えるという会話の授業を中心として行いました。このクラスの授業では、英語は使わずに日本語で話すことを大事にしました。学生がわからない表現は、簡単な言葉に言い換えて、学生のレベルに合わせつつも、より多くの日本語に触れてもらえるように日本語で授業をしました。このクラスでは日本語が上手な学生たちと会話をして、楽しんで授業を行うことができました。

日本語教室以外での交流活動
 いつも日本語教室の学生や国際交流事務局の方と一緒に行動していたのでとても心強かったです。平日は遠くまではいけないので、大学周辺の商店街で服を見たり、カフェでお茶をしたりと、ベトナムの学生生活を体験することができました。お昼や、日本語教室が終わったあとには、学校の周りのお店にご飯を食べに行きました。いつもいろいろなベトナム名物料理を食べに連れて行ってもらい、カエルやアヒル、犬肉など日本では見かけない珍しい食材を食べることもできました。
 休みの日には、イオンモール、ハノイセンター、陶芸の街のバッチャンや世界遺産のハロン湾へ連れて行ってもらいました。ベトナム人学生が一緒に行動してくれるため、トラブルも無く安心して観光を楽しむことができました。綺麗な街並みや、海をクルージングしたことが思い出に残っています。また、私たちを担当してくれたルックさんの結婚式にも参加させてもらいました。ベトナムの結婚式はそれぞれの実家で会場を作って行い、歌のコーナーがあること等日本の結婚式との違いを感じました。ベトナムで結婚式に参加できるとは思ってなかったため、とても貴重な経験になりました。
 現地の学生との交流を通じて、日本のことを質問されたり、私がベトナムのことを質問したりと、たくさんのことを知ることができました。交流活動では新たな発見が多く刺激的でとても楽しい時間を過ごすことができました。

参加目標への達成度と努力した内容

 私は、渡航前に3つの目標を立ててこのプログラムに参加しました。一つ目の目標は、主体性を身に付けることです。日本語教室は授業に来る学生もいつも同じわけではなく、クラスの中でも日本語のレベルはさまざまでした。そのため、学生に合わせて授業の内容やレベルを変えていく必要がありました。授業を自分たちで考え、その日に日本語教室に来る学生のレベルに合わせて臨機応変に対応することができました。この経験から主体性が養われていったと思います。二つ目は、異文化体験を通じて新たな発見をすることです。言葉や生活習慣、物の見方や考え方の異なる海外へ行くことはとても新鮮な体験となりました。日本にいるだけではできない体験をしたいと思い、現地の食べ物やものなどに意欲的に挑戦しました。ベトナムでの体験を通じて、日本についても新たに気付くこともありました。三つ目は、英語コミュニケーション能力の向上です。ベトナムでは英語を話せる学生が少なく、日常的に英語を使うことはありませんでしたが、私たちの担当をしてくれたルックさんや、英語が話せる学生に教えるときには英語を使ってコミュニケーションを取りました。最初は、独特な英語で聞き取ることが難しかったのですが、しだいに言っていることが理解できるようになりました。自分の言いたいことを英語にすることは大変でしたが、失敗を恐れずにとにかく英語で話すことを心がけていました。そして、言葉だけでなく、ジェスチャーや表情なども意思を伝えるためには大事なことなのだと理解することができました。英語力の大幅な向上はありませんでしたが、これから英語を勉強するモチベーションが高まりました。

プログラムに参加した感想
 このプログラムに参加してみて、海外へ行くことへのハードルが低くなりました。今まで、修学旅行では海外へ行ったことがあるのですが、海外へ自主的に行くことは初めてでした。私は英語も上手く話せず、ベトナム語もわからなかったので、最初はとても不安でいっぱいでした。しかし、実際に行ってみるとベトナム人学生がとても優しくてフレンドリーで、いつも一緒にいてくれたので、不安も消えて、とても楽しく生活することができました。
 また、私にとって日本語を教えるのは初めての経験でした。そんな私の試行錯誤の授業に真剣に耳を傾け、積極的に質問をしてくれたのはとても嬉しかったです。その勉強に対する熱心な姿勢に感化され、日本語を教えることは自分を見つめ直すきっかけにもなりました。
 学生大使の活動を通して、ベトナムでたくさんの経験ができてとても濃い二週間になりました。このプログラムに参加して、本当に良かったと思っています。

今回の経験による今後の展望
 このプログラムに参加してみて、ベトナムの学生の学習意欲の高さに驚かされました。朝の6時台から大学の授業が始まり、夕方の日本語教室に参加し、夜遅くまで勉強していました。日本語教室では、わからないところを積極的に質問し、しっかり理解しようとする姿勢が素晴らしいと思いました。また、学生から大学での専門を聞かれることが多かったです。専門分野の知識が豊富で、自分の専門分野を究めている学生が多かったです。その関係で日本に来た経験のある人、これから日本で仕事をする人も居ました。自分と同じ大学生がこんなにも勉強を頑張っているということに刺激を受け、私も自分の専門分野の勉強や語学の勉強に力を入れなければいけないと感じました。

ハノイセンターの画像
ハノイセンター

ハロン湾の画像
ハロン湾

授業終わりにの画像
授業終わりに

授業風景の画像
授業風景