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山崎香恋 地域教育文化学部 児童教育コース 1年

派遣期間:平成29年3月1日~3月14日(14日間)

日本語教室での活動
 
日本語教室では、同じレベルの学生を少数のグループに分けて、グループごとに一人の日本人学生が教えるという方法で日本語を教えました。日本語教室には、日本語に初めて触れる学生から、流ちょうに会話ができる学生まで、様々なレベルの学生がいました。そのため、日本語初心者には、まずひらがなやカタカナの書き方、読み方を教えました。その中で、特に気をつけたことは、書き順と発音です。書き順や発音は、一度間違えて覚えてしまうと、癖になってしまい、あとから修正するのが難しいです。そのため、時間をかけて丁寧に教えることを心がけました。また、長い時間文字の勉強だけをしていると、飽きてしまうので、途中で日本の簡単な歌を歌って、楽しみながら日本語を学びました。一方で、日本語で会話ができる学生には、実際に会話をして、その中で意味のわからない単語や、文法を教えました。単語を教えるときは、ただ意味を教えるだけではなく、その単語の成り立ちや使い方も説明して、しっかり理解できるように教えました。また、文法も、学生が興味を引くような、面白くて分かりやすい例文を作って、工夫しました。そして、どの学生にも、大きな声でゆっくり話すようにしました。一回の日本語教室の時間は一時間半だったのですが、毎回気づくと授業が終わる時間になっていて、本当に楽しかったです。

日本語教室以外での交流活動
 
日本語教室以外の時間は、様々なところに行ったり、イベントに参加したりしました。まず、3月3日に、私たちの担当者であるルックさんの結婚式に参加しました。日本の結婚式とは違い、ベトナムの結婚式は、新郎新婦の実家の近くに結婚式会場を作って行われていました。また、新郎新婦が入場する前に、親族がステージでたくさん歌を歌ったり、新郎新婦が親からたくさんの装飾品を受け継いだりするところも、日本とは異なる文化だと思いました。ベトナムの結婚式に出席できるということは滅多にないので、よい経験になりました。次の日は、午後からバッチャン村に行き、陶芸体験をして、焼き物のお店を見てまわりました。初めて陶芸を体験して、想像していたよりも難しかったです。お店に並んでいる陶芸品は、職人によって繊細な力加減で作られているということに感心しました。そして、3月5日は日向クラブが主催するお祭りがありました。そこでは、浴衣の貸し出しが行われていて、私も着付けを手伝わせてもらいました。着付けが終わった後に、ベトナムの人々が、満面の笑みで「ありがとう」と言って写真を撮りに行く姿を見て、自分にもできることがあった、と達成感を感じました。しかし、それと同時に、日本の文化をより深く知り、外国の人々に紹介できるようになりたいと思いました。そして、お祭りの終盤では、日本人学生、日向クラブの発表を行いました。私たちは、山形の花笠や、合唱を披露しました。前々からの練習の成果を発揮することができてよかったです。そのあと、ベトナムの民族衣装であるアオザイを着ました。ベトナムの学生がたくさん写真を撮ってくださり、とても良い思い出になりました。3月6日からは、船に一泊して、ハロン湾へ観光に行きました。同じ船に居合わせた、様々な国の人々とコミュニケーションをとることができて、楽しかったです。そして、ハロン湾の洞窟は、とても広々としていて、長い時間をかけて作られた幻想的な景色が広がっていました。3月11日は観光地である旧市街に行きました。長い時間観光することはできませんでしたが、オペラハウスや教会など、多くの観光スポットをまわることができました。また、お土産屋さんでは、ベトナムならではの繊細な刺繍が施されている商品などを見ることができました。このように、様々な観光地に行きましたが、2週間の間に食べたベトナム料理も、印象に残るものばかりでした。例えば、豆や寒天、果物など、多くの具材から作られるチェーというデザートのような食べ物や、アヒル肉やカエル肉など、日本ではあまり馴染みのない食べ物が多くありました。ベトナムに来て、初めの何日かは、慣れない見た目や味に戸惑いましたが、慣れてくるとどれも美味しかったです。

参加目標への達成度と努力した経緯
 このプログラムに参加するにあたって、私は自分の意見をまわりに言えるようする、という目標をたてていました。私は、何事も友達や周りの人の雰囲気に合わせることが多いので、この機会に自分の意志を持って行動してみようと思いました。実際に現地では、どこに行きたい、何を買いたい、この話についてあなたはどう思うかなど、自分の意志を明確にして伝えることで、充実した毎日を送ることができました。

プログラムに参加した感想
 学生大使としてベトナムに行く前と行った後で、私の物事の見方や考え方が変わりました。まず、私たちが驚くような習慣や文化も、それが現地の人にとっては当たり前のことであるということを実感しました。自分が思っていた「普通」の基準ではなく、異なる文化の国の「普通」の基準に合わせて生活することで、型にとらわれない考え方ができるようになったと思います。さらに、初めて目にしたり、口にしたり、体験することが多い中で、ネガティブなことを考えずに、とりあえずやってみようというチャレンジ精神が養われました。

プログラムでの経験による今後の展望
 二週間の留学を経て、私はベトナムだけでなく、他の国にも行ってみたいと思いました。そして、日本との違いを実感したいと思っています。さらに、今回の留学中、英語で表現できなかったために伝えたいことが伝えられない、もどかしい思いをした場面が多々ありました。それと同時に、相手と英語で会話ができたときのうれしさも知ることができました。そのため、英語による会話を上達させたいです。