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新モンゴル学園駐在記1(1)

  現在,山大生を学生大使派遣プログラムで送っている世界5か国の本学海外拠点校には,それぞれ,山大生の受入れに関わる一切を仕切る窓口役の先生がいます.今回は,モンゴル拠点の新モンゴル学園で日本語を教えながら窓口役を担っている中村綾子先生を紹介します.

  中村先生は大阪生まれの福岡育ち.大学では英語学を専攻しました.福岡女学院大学2年生のとき,英語教育の勉強を深めるために,カナダのセントメアリーズ大学に1年間留学しました.その留学中に,後に夫となるモンゴル人男性と知り合い,現在のモンゴル生活に繋がるご縁を得たそうです.

  大学を卒業された後,ワーキングホリデーで再びカナダに渡りました.その時滞在したトロントでは,雑誌翻訳や経理事務の仕事を経験しました.このカナダ渡航を機会に,既にカナダの大学を卒業して証券会社に勤めていた先のモンゴル人のご主人と結婚されました.そして,2009年にはご主人の母国であるモンゴルに移る決断をし,2年後の2011年に新モンゴル学園の日本語教師(中学生と高校生が主担当)となって現在に至ります.一男一女のお子さんのうち,小学生のご長男は新モンゴル学園に通っています.

  中村先生は,学生大使としてモンゴルに渡る山大生に,アンケート形式で将来の夢を聞いています.そして,それぞれの夢に合わせて,小・中・高・高専・大学までの一貫校である新モンゴル学園でなければ提供できない体験を,山大生に提供しようとされています.例えば,小学校教員を目指す山大生には新モンゴル学園の小学生相手の授業場面を設けており,その場を経験した山大生からは「夢につながる生涯初めての授業ができた」との声もありました.

また,中村先生は,学生大使派遣プログラムの特徴である「外国人どうしである若者が対話を深める中で,それぞれの心情について共感を抱き合うようになること」の大切さについても,ご自身の留学経験を踏まえて理解されています.そのため,中村先生は,このプログラムの長所を最大限に生かせるように細心の配慮を加え,他の本学海外拠点にはない,個々の山大生のキャリアプランや性格にも応じたきめ細かな運営をしてくだっています.

  最後に,中村先生から,学生大使派遣プログラムでモンゴルを訪れる山大生へのメッセージです.

  「新モンゴル学園には,日本への留学を希望する学生・生徒がたくさんいます.彼ら,彼女らに,同世代か少し先輩にあたる山大生の声はとてもよく響きます.モンゴルに来る皆さんには,山形大学での勉強のこと,サークルやアルバイトのことなど,日本における大学生生活のイメージが沸くお話を新モンゴル学園の学生・生徒にしていただくことも期待しています」.

中村綾子 先生の画像
中村綾子 先生

新モンゴル学園の外観の画像
新モンゴル学園の外観