山形大学2020年度アニュアルレポート
SDGs07 13 14

環境への取組

カーボン・ニュートラルを目指した再生可能エネルギー

 災害時における電力確保や環境に配慮した取組の一環として、米沢・松波・鶴岡の各キャンパスに太陽光発電設備を設置しており、2020年度の発電量は松波が5,696kwh(キャンパス全体の約1%相当)、鶴岡が76,062kwh(同約5%相当)、米沢が29,494kwh(同約0.4%相当)でした。これら太陽光発電設備からの電力供給による温室効果ガス(二酸化炭素)の排出削減量は約58tとなり、これは一般家庭約21世帯が一年間に排出する二酸化炭素量に相当します。また、米沢キャンパスでは太陽光発電設備に加えリチウムイオン電池を設置しており、日中に使用する電力をピークカットするなど効率的な利用を図っています。

太陽光発電設備(米沢キャンパス)
太陽光発電設備(米沢キャンパス)

紙資源

 紙資源(コピー用紙)の削減に向けた取り組みとして、これまで役員会など法人本部が行う会議に用いる資料の電子化(タブレット端末の使用)を進めてきましたが、2020年度は法人本部だけでなく各部局が行う会議の資料についても電子化を進めるなど使用量削減にむけて更なるペーパーレス化を図りました。こうした取組や新型コロナウイルス感染症対策によるオンライン授業の影響もあり、2020年度のコピー用紙購入量は前年度比で20%減少しました。

水資源と水質汚濁防止

 本学では、主に飲料水や実験装置用として市水(水道水)を、トイレの洗浄用として井水(地下水)を利用していますが、米沢キャンパスや飯田キャンパスでは必要な処理を行った上で井水を飲料水としても使用しています。2020年度の大学全体の水の使用量(市水と井水の合計)は前年度に比べ4.2%減少しましたが、これは紙資源同様、学生などのキャンパス利用者が減少したことや近年の施設整備で設置した節水型便器や自動水栓など節水型機器の効果と考えられます。また、大学で使用した水を公共下水道へ排出する前には水質汚濁防止法や下水道法に基づき水質分析を行い排水基準値の遵守に努めています。

マテリアルバランス

 マテリアルバランスは、大学の事業活動に対して全体でどの程度資源・エネルギーを使用(INPUT)し、どの程度の環境負荷物質を排出(OUTPUT)しているかを表すものです。

マテリアルバランスの図
※上記、使用量および排出量には2021年2月から本格稼働した「東日本重粒子センター」分を含まない。なお、各項目の数値下に記載の「※印」は東日本重粒子センターの使用量を、2019年度比較の「※印」は同センター使用量を含んだ場合の前年度比を表す。 ※二酸化炭素(CO2)排出量:本学で使用した電力や燃料などに「CO2排出係数」(地球温暖化対策推進法に基づく,環境省の温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル)を乗じて算出 ※硫黄酸化物(SOX)排出量:ばい煙濃度測定データから算出した「時間あたりの硫黄酸化物濃度量(Nm3/h)に,「使用時間(h)」及び「ガイドラインに定める係数」を乗じて算出 ※窒素酸化物(NOX)排出量:ばい煙濃度測定データから算出した「時間あたりの窒素酸化物濃度量(Nm3/h)に,「使用時間(h)」及び「ガイドラインに定める係数」を乗じて算出

環境への取組に対する
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https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/university/open/environment/
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