山形大学2020年度アニュアルレポート

ごあいさつ

 この「Annual Report」では、山形大学の活動状況を広く国民の皆様にお伝えすることを目的として、2020年度に実施した事業や財務状況の概要をご紹介しております。  山形大学は、人文社会科学部・地域教育文化学部・理学部・医学部・工学部・農学部の6学部と6つの大学院研究科を備え、約9,000人の学生が勉学に励む、東日本でも有数規模の総合国立大学です。昭和24年(1949年)の創設以来、10万人を超える多くの有為な人材を社会に送り出してまいりました。これもひとえに地域の皆様をはじめ多くの方々の御支援の賜物と深く感謝申し上げます。  現代社会が直面する少子高齢化、人口減少、グローバル化などの諸課題を解決し、Society 5.0を実現するイノベーションを生み出すために、国立大学が果たす役割はますます重要となっております。山形大学は、社会からの期待に応えるべく、「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」の3つの使命を掲げ、学生教育を中心とする大学創り、豊かな人間性と高い専門性の育成、「知」の創造、地域創生及び国際社会との連携、不断の自己改革という5つの基本理念のもとで、教育、研究及び地域貢献に全力で取り組んでいます。本レポートではこれらの活動における特徴的な取組をご報告しております。  国立大学の財源の一つである国からの運営費交付金は年々減少傾向にあり、大学の自助努力による多様な財源の確保と財務体質の強化が求められています。本レポートでは2020年度の財務諸表をもとに本学の財務状況をご説明しております。  新型コロナウイルスの感染流行は未だ終息が見通せない状況にありますが、ポスト・コロナ時代を見据え、時代と社会のニーズに対応した多様な学びを確立させるために、学生と教職員が一丸となって努力してまいりますので、これからも山形大学への御支援と御協力を賜りますように心よりお願い申し上げます

山形大学長 玉手 英利

山形大学長 山形大学長 玉手 英利