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ガジャマダ大学駐在記7(2)

  2019年9月13日(金)の夕方,ガジャマダ大学農学部講堂において,「学生大使」(ガジャマダ大学駐在記6(1)参照)として派遣されている山大生とガジャマダ大生が,お互いの国と大学を紹介し合う交流イベントが行われた.ガジャマダ大学駐在記7(1)で紹介したイピ先生発案の行事である.

 山大側はインドネシア派遣中の8名の学生,ガジャマダ大側からは本学日本語クラス受講者を中心に約30名の教職員と学生,合わせて約40名が参加した.

  行事は,お互いの国家斉唱で始まった.最初にインドネシア側が,皆姿勢を正し,大きな声で誇らしげに国家を歌い上げた.山大生もその姿を見て,自分の日本人としてのアイデンティティを再認識させられた様子だった.人数が3分の1以下というハンデを乗り越え,山大側も立派に歌った.日本国内における国際交流行事において,最初に国家を斉唱し合うことは珍しいのではないだろうか.この度の展開を見て,日本国内の国際交流行事においても,最初に国家斉唱の場面を設け,お互いの国に対する思いを直観し合うことにより,外国人との相互理解はより深まると思われた.

  続くプログラムは,ガジャマダ大生によるインドネシア伝統舞踊の披露だった.踊りの所作がとても美しく,山形の花笠踊りを伝統舞踊として習った人の,柔らかく,指先の動きにまで気が配られた所作が思い起こされた.将来,インドネシアに渡る学生には,日本の伝統舞踊の紹介もすすめたい.

 その後,お互いの大学と地域紹介の場面となった.浴衣を着た山大生はビデオと写真のスライドを使ってプレゼンをしたが,学生の英語による説明の詳しさは,ガジャマダ大生に軍配を挙げざるを得なかった.準備時間の短さと日本人の控え目さが表れていた.しかし,山大生は,自らの国や地域をいかに知らないかと,知っていても外国人にアピールする内容と方法を検討することが簡単でないことを身に染みて学んだはずである.この点は,将来,彼らが外国と関われば必ず行き当たる思いであり,わずか2週間程度の滞在でこの気づきを得た山大生は幸運であったと思う.

 行事はその後,ゲーム,クイズ,記念の集合写真撮影と続き,終了後は夕食を共にした.

 ガジャマダ大学における「学生大使」派遣プログラムについては,他にはない特性が見られる.一度,同プログラムに参加した山大生が,再び「学生大使」としてガジャマダ大学を訪れたり,個人旅行で同大学を再訪したりして,ガジャマダ大生と旧交を温めているのだ.逆に,ガジャマダ大生が日本を訪れた際は,本学学生が日本の各地に案内したり,自宅にホームステイをさせている.このような現象が生じる背景の1つに,ガジャマダ大学側が,この度のような両国学生の接点づくりを積極的に行っていることがある.

ガジャマダ大生による伝統舞踊の披露の画像
ガジャマダ大生による伝統舞踊の披露

山大生による山形県の紹介の画像
山大生による山形県の紹介