INTEGRATED REPORT 2022 山形大学 統合報告書2022

地域とつながる山形大学 #05

玉手学長も参加した「やまがたSDGsフェスタ2021」でのテープカット

SDGsSDGsへの取り組み

領域・分野を越えた学術連携を推進し
地球・地域規模での持続的な幸福の実現に貢献

 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)という考えに基づき、17のゴールと169のターゲットから構成されています。

 山形大学は、人口減少や国際競争の激化など社会が直面する多くの課題のみならず、人類社会の諸問題を解決するため、豊かな人間性と問題解決能力を高める「教育」、革新的技術や新たな思想を生み出す「研究」を推進して、社会の持続可能な発展に貢献しています。

 2020年5月には、学内および地域へSDGsの活用と支援を強化することを目的として、「YU empowering with SDGs」事業を推進することを表明しました。そして、その3か月後に「山形県、山形大学および山形新聞社によるSDGsの推進に向けた共同宣言」を発表。山形県におけるSDGsの理念の普及と実践を拡大し、“オール山形”のパートナーシップで、県民誰もが真の豊かさと幸せを実感できる山形県づくりをスタートさせました。その流れを受け、9月には山形県内でのSDGsの啓発を目的としてYU-SDGsパートナーである山形新聞・山形放送の8大事業として「やまがたSDGsフェスタ2021」が初開催されました。山形大学からは玉手学長とYU-SDGsタスクフォースメンバー29名が参加しました。

「やまがたSDGsフェスタ2021」での山形大学出展ブースの様子

県内外のゲストスピーカーが最新の研究や活動の結果を報告する
「YU-SDGsカフェ」

山形大学のSDGsポータルサイト「YU-SDGs EmpowerStation」

出展ブースには本学から8団体が出展し、多くの来場者にSDGsの実現に貢献する本学の教育・研究・学生サークル活動等を紹介しました。

 さらに本学では、SDGsの達成に資する本学の教育・研究・学生活動等をオンライン形式でわかりやすく説明し、ゆるやかに情報交換を行うミーティングイベント「YU-SDGsカフェ」を定期開催しています。これは山形大学のSDGsに貢献する旬な諸活動を、高校生を含む一般市民の方にオンラインの親しみやすい「カフェ形式」で紹介するものです。スピーカーに本学学生・教職員のほか、他大学関係者、地域内のYU-SDGsパートナー、卒業生らが参加し、これまでに温暖化、ダイバーシティ、MoreGreen、山形で仕事をすることなどをテーマに全7回を開催。最前線の研究者による話題を共有するとともに、ゆるやかで活発な意見交換の場を創出し、未来のあるべき姿について一人ひとりが考え始める機会となっています。

 山形大学では、このような積極的なSDGsの取り組みを通じて、幸福社会を実現するための幸せの素となる知を、あらゆる角度から総合的に創出しています。そして多様な組織・機関との領域・分野を越えた学術連携を推進し、地球規模・地域規模での持続的な幸福(sustainable well-being)の実現に貢献していきます。