INTEGRATED REPORT 2022 山形大学 統合報告書2022

T O P I C S米沢キャンパス

材料とその基礎や応用に関する研究に取り組んでいる
山形大学の博士後期課程の学生を企業が支援するコンソーシアム
『マテリアル人材コンソーシアム』を設立しました。

山形大学は文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創出事業」に採択され、2021年度から、「山形大学ソフトマターイノベーション博士人材育成プログラム」を実施しています。本コンソーシアムは、このフェローシップ創出事業と連携し、博士後期課程の学生教育を実施するものです。山形大学の教員と材料科学とその応用に関する事業を展開する企業の研究者・技術者が連携して、学生の研究やキャリアパスを指導するほか、企業から生活費・研究費などの一部を支援していただきます。コンソーシアム企業に対しては、山形大学が最先端の材料科学に関するセミナーなどを実施し、研究者・技術者の学びなおし、いわゆる「リカレント教育」に貢献することで、企業の研究活動の活性化のお手伝いをいたします。

10月22日、本趣旨に賛同いただいた企業11社の皆さま方65名に本学関係者を交え、11号館みらいホールおよびオンラインで設立総会を開催しました。設立総会には出口理事、飯塚理事も出席し、伊藤浩志教授、松井弘之准教授による最新の研究テーマに基づいた記念講演会が行われました。講演会終了後は、山形大学ソフトマターイノベーション博士人材育成プログラム1期生10名と、企業の皆様および大学関係者で交流会も行われ、熱心に自らの研究テーマについて紹介する学生たちに対して、企業の方からは、社で行われている研究や求める人材など、学生のキャリアパス確保に向けた貴重なアドバイスをいただきました。

【特筆すべき点】
産学連携が進展する中で、大学と企業が連携するコンソーシアムは数多く設立されていますが、その多くは研究を目的としたものであり、学生や企業研究者・技術者の教育を目的としたものは珍しく、山形大学においては初めての取り組みと言えます。