新入生に向けたメッセージ
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
こちらのページでは、学長・理事・副学長・監事・各学部長・学環長・大学院各研究科長から皆さんに向けたメッセージをご紹介します。ぜひ、ご覧ください。

出会いが広げる可能性
──山形大学で始まる新たな挑戦
ご入学おめでとうございます。山形は自然が豊かで食べ物が美味しく、自分のペースで学生生活を過ごすのには最適な土地です。ここで始まる大学生活では、皆さんがこれまで経験したことがない、新たな人やたくさんの出来事との出会いがあります。ぜひそれを楽しんでください。
私はもともと遺伝学を研究していましたが、山形大学に来てからクマに出会い、その生態を研究するようになりました。自分にとっては予想もしなかった展開で、様々な人との協働が進み、研究は大きく広がりました。皆さんも山形大学での新たな出会いから、自分の可能性を大きくひろげることを願っています。

地域中核・特色ある研究大学で研究
ご入学おめでとうございます。これから始まる皆さんの大学生活、楽しく有意義なものになることを願っています。受験勉強をしていた時、大学へ入学したらあれをしたいこれもしたい、と色々なことが頭に浮かんでいたことと思います。それを忘れずに、あの時したいと思ったことに、まずは挑戦!
大学は、学生も教職員も、皆が自分のテーマに挑戦・研究できる場です。山形大学は、2025年1月に、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学」事業に採択(全国の国公私立25大学)されました。この事業では「未来のサステナブルな社会の実現と南東北の地域創生に貢献」することを目指しています。皆さんが今持っているその興味も、「地域中核・特色ある研究大学」の活動に繋がるかもしれません。皆さんの充ち溢れる注意を、今持っているその興味の対象に注いでみて下さい。興味津々で面白い研究活動を、一緒に始めましょう。

大学での「であい」を大切に
ご入学おめでとうございます。
これからの大学生活において、さまざまなであいがあることでしょう。私の大学生活を思い起こしてみると、ヒト、コト(出来事)、モノの3つの大きなであいが特に重要でした。
1つ目は、恩師との出会いです。大学院進学を勧めてくれた学年担任、研究することの面白さと難しさを経験させてくれた指導教員との出会いは、今の私につながる貴重な出会いでした。2つ目は、心理学との出合いです。そのきっかけは教養科目の心理学の授業でした。授業は一般的な講義形式でしたが、授業内容は今でも鮮明に覚えています。3つ目は、PCです。当時、研究室にPCが設置され、実験や統計分析のためにプログラムを学び、利用しました。失敗しながらもプログラムが動いた時の達成感は計り知れないものでした。
これらのであいにより、学ぶことの意義と学生生活の充実を実感できました。皆さんにもこれからの大学生活において素晴らしいであいがあることを願っています。

求む山形推し!
山形大学の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。友人、先輩後輩や、学問だけでなく人生の師となるような先生方との沢山の出会いが待っています。そして、在学中は勉強に加え、山形のなるべく多くの土地を訪れてみてください。県内のそれぞれの地域で相当に異なる風土・文化、おいしい食べ物、綺麗な景色、時に不便で厳しい生活環境を経験し、地元の方との交流を通じて、感じたり学んだりすることは将来の大きな財産になると思います。すべての市町村の温泉や沢山あるラーメン店やそば屋を制覇するなど、自分の趣味に合った目標を設定するのもいいかもしれません。学生生活を通じて山形という土地を楽しみ、好きになって卒業する方が1人でも増えることを希望しています。山形大学に限らず、今の国立大学の財政事情は楽ではありませんが、最大限皆さんをサポートさせていただきます。頑張ってください。

ハラスメントを
「しない」「させない」「見逃さない」
新入生の皆様、入学おめでとうございます。
授業や部・サークル活動などの学生生活の中で、いろいろな地域を出身とする人、自分とは異なる価値観や考えを持った人その他の様々な他者とたくさん接することで、リーダーシップ、積極性、主体性、協働する力、共生する力、広い視野、寛容性などを得ていくことを期待します。
ただ、どの場でも、ハラスメント(嫌がらせ、いじめ、不快な行為、尊厳や人格を傷つける言動など)は許されません。
万が一、アカデミック・ハラスメント、セクシュアル・ハラスメントその他のハラスメントに遭遇した際には、本学の相談窓口を積極的に活用してください。

多様な経験と多様な出会いを!
ご入学おめでとうございます。
学修・研究活動はもとより、課外活動や地域活動など、皆さんが学内外での活動において多様な経験をされ、多様な人々や物事と出会い/出合うことを期待しています。今しかできないこと、今だからこそできることにチャレンジして、新しい自分を見つけてください。「私」と同じ人間は、過去にも、現在も、そして未来にも存在しません。唯一無二の、誰とも違う人としての「私」を信頼し、遊び心をもって楽しみ、存分に生きてほしいと願っています。一人ひとりの可能性がそれぞれのベクトルで、山形から日本へ、そして世界へと広がっていくとよいですね。
世界は多様性に満ちています。多様であればこそ、摩擦も軋轢も生じます。けれども、対話し、協力し合うことで、新しい価値を創ることができるはずです。研究に、活動に、一緒に取り組んでいきましょう。教職員一同、皆さんの学生生活を全力で応援します。

面白いと思えることをぜひ見つけてください
ご入学おめでとうございます。
4つのキャンパスを持つ山形大学です。心から歓迎いたします。
各キャンパスはそれぞれユニークな個性を持っています。
それぞれが地域の開放的な交流・活動の場にもなっています。
そんなキャンパスに行ってみるのも楽しいと思います。
また、施設は見たり触ったりすることが出来る物ですが、人生に役に立つものは見えていないものの方が大切とも言われています。
こころ、友情、熱意、夢、幸福感、貢献、未来などなど。
自分で何が見えていないのか考え発見する。そして考察を繰り返し確かなものに育てていく。
施設やキャンパスがそんな場の手助けになればとも思います。
世界の多様な人々を時間と空間を超えてつなぐ「イノベーション・コモンズ」として地域とともに発展するキャンパスです。
そこでの生活を楽しんでください。

グローバル社会へ一歩踏み出そう
新入生の皆さん,入学おめでとうございます。大学生活は,新しい出会いと学びのチャンスにあふれています。その中で,国際交流は特に貴重な経験になります。異なる文化や価値観に触れることで,自分の視野が大きく広がります。また,語学力の向上や,将来のキャリアにもつながる可能性があります。
今,グローバル社会では,異なる文化を理解し,外国人と共に創る,いわゆる共創が求められています。大学での国際交流は,その第一歩です。海外に留学するのもいいでしょう。山形大学では学生大使派遣など様々な国際交流プログラムを準備しています。
また,海外留学だけが国際交流ではありません。山形大学には約300人の外国人留学生が在籍しています。留学生との交流やオンラインプログラムに積極的に参加することによって,皆さんの成長につながることを願っています。

ようこそ、山形大学へ!
ご入学、誠におめでとうございます。不安や期待、様々な想いが入り交ざって新生活をスタートされたことでしょう。山形大学は東北有数の規模を誇る総合大学です。その一方で、キャンパスが県内に分散しています。デジタル化が進み、多くのことがバーチャルあるいはオンラインで体験できる時代となっていますが、在学中にはぜひ、県内各地を実際に訪れ、地域性を肌で感じてみてください。様々な人と出会い、リアルに話をしてみてください。県内を知ると同時に、県外・海外と交流する機会も貴重です。私自身、県内出身者ではありませんが、他から来た者だからこそ、山形の良さを実感することも多く、海外にも誇れる資源が豊富にあると感じます。見かけや誰かの情報を鵜呑みにせず、自分の体験・考え・感覚を豊かにする経験を増やしてください。失敗も大切な経験です。皆さんが充実した大学生活を送ることができるよう我々もサポートしていきます。

「やりたい」の実行と「異なるもの」とつながること
ご入学おめでとうございます。新入生のみなさんを心より歓迎いたします。
山形大学の教職員は、みなさんそれぞれが持っている「やりたい」をサポートするための教育プログラムや施設の整備に加え、困りごとの相談窓口の設置など、みなさんの学修・生活環境の向上について日々、考えています。本学は、教職員とみなさんの距離がとても近い大学です。やりたいことの進め方がよくわからない、なんだか不安だと思ったりしたときは、是非、ご相談ください。一緒に考えましょう。
そしてみなさん自身にはそれぞれの「やりたい」を、どんどん実行していただきたいと思います。その中で是非、異なる研究分野、異なる地域・国、異なる世代、異なる文化など「異なる」をキーワードにリアルで見たり、聞いたり、交流したりしてほしいと考えています。そのようなたくさんの「異なるもの」とつながり、さらにはそれらをつなげることが、みなさん自身とみなさんが生きていく社会を豊かにすると信じています。
森岡 卓司
人文社会科学部長、社会文化創造研究科長

みなさんの挑戦と飛躍を期待します
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。人文社会科学部、社会文化創造研究科を代表して、心からのお祝いを申し上げます。
みなさんは、これから、人文学・社会科学の多岐にわたる分野の中で、それぞれの興味関心を追求して行くことになります。ただ、どの分野を学ぶにせよ、人間が作り出す文化や社会について深く理解する力は、欠くべからざるものです。その力を身に着けたみなさんが、それぞれの夢を実現できる人、そして、ほかの誰かを助けられる人として、このキャンパスから歩みだすことを、私たち教員・職員一同は全力で支援し、後押しします。
目の前の課題に全力で取り組み、やり切ることは、とても重要です。それが、自分の自信を作り出し、他者からの期待と信頼を集めることに繋がるからです。与えられた時間は決して無限ではありません。みなさんの挑戦と飛躍を心から期待しています。

地域に笑顔を届ける活躍を!
ご入学おめでとうございます。われわれ教職員一同、皆さんが地域教育文化学部へ入学されたことを心より歓迎いたします。
これからの時代、単に専門性を高めるだけではなく、その専門性を人に伝える力、他者から意見を引き出し調整する力、それを踏まえて他者と協働する力といった総合的な力が求められます。これを踏まえ、地域教育文化学部では実践形式の授業を豊富に用意しています。これらの授業では、地域を活性化するために皆さんが自ら考え、行動することが求められます。実際の活動においてはグループの仲間と相談し、地域の人々とも意見を交わしながら時間をかけて取り組む場面も出てきます。まさしく総合力が試される授業と言えるでしょう。
皆さんと一緒に地域を明るく元気にする活動に取り組めることを、教職員一同、楽しみにしています。

未知を解き明かし、未来を創る
皆さん、ご入学おめでとうございます。理学部を代表して、心より歓迎いたします。
理学とは、自然界の真理を解き明かし、新たな知識を創造する学問です。未知なる現象を解き明かすことで、これまでにない技術や概念が生まれ、社会の発展につながります。講義や実験、研究活動を通じて知識・スキルを修得するだけでなく、論理的思考力や問題解決能力を養ってください。そして、現代社会が直面する環境問題やエネルギー問題、持続可能な開発などの課題にも関心を持ち、理学の視点から貢献できる力を身につけてほしいと思います。
理学部で培う探究心と知識は、卒業後、皆さんが社会へ飛び立ったときに大きな力となるはずです。未知を解き明かすことで新たな可能性を見出し、その知を活かして未来を創る人材として、それぞれの道で活躍することを期待しています。ともに学び、より良い社会の実現を目指しましょう。

「人間性豊かな、考える医療人」として
地域医療を支え世界と競う
医学部入学おめでとうございます。医学部入学という大きな一歩を踏み出したことを心から祝福します。
地域社会の大きな期待を受け「人間性豊かな、考える医師を養成する」を建学の精神として1973年に医学科が設置されました。さらに、1993年4月には、東北・北海道地区の国立大学で初の4年制看護学科が設置され、地域社会はもとより、国内外で活躍する医療人を輩出してきました。
医学部では、臨床教育の充実に長年取り組んできました。スチューデントドクター制度を日本で初めて導入し、2学科とも医学教育分野別評価基準に則った教育プログラムとして認証を受けています。YU-MAIセンターの新設や図書館の改築も終え、素晴らしい教育プログラムのもとで学修できる環境が整えられています。
また、課外活動の環境も充実しているのが医学部の特徴です。課外活動を通して得られた経験や縦横のつながりは豊かな人間性を育む場となっています。
教職員全員で皆様をサポートしますので、悔いのない学生生活を送ってください。

為せば成る、ようこそ工学部へ
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。山形大学工学部は1学年650人の大きな学部で、多様な教育・研究分野を擁しています。入学後は、基盤教育科目、それぞれの学科の専門科目、実験・実習科目、問題解決型科目、卒業研究等を通して、広い視野と高度な知識・技術を身に付けられることを大いに期待します。楽しく伸び伸びと学んで下さい。卒業後多くの方々が進学する大学院では、さらに専門分野を深く学び、本格的な研究活動を通して高度な技術開発力・研究力を身につけることができます。
工学部の前身校である官立米沢高等工業学校は明治43年、米沢藩の時代から盛んであった繊維産業のさらなる発展とそれを支える人材の育成を目的として地域の絶大な支援を得て現在の地に設立されました。当時からの伝統である創造と挑戦のスピリットは確実に今に受け継がれています。皆さん、この歴史と伝統の米沢で共に大いに学びましょう。

環境を活かして自分の価値を高めよう!
ご入学おめでとうございます。まず,山形大学農学部を選んでくれたことに,心から感謝申し上げます。
最近の米や野菜の価格高騰で,食の問題に世間の注目が集まっています。食の問題は,田畑での作物生産だけでなく,それを支える資源や環境,経済や社会にも及ぶ複雑な問題です。1学科制の農学部で,食や農に関わる幅広い知識や技術を総合的に学ぶ皆さんには,社会の期待が大きいです。農業県・山形で暮らすこともメリットにして,専門知識とともに地方や農村の実情を肌で知る貴重な人材に成長してくれることを願っています。
大学時代には,自分の価値を高めることに挑戦しましょう。例えば,国際交流が盛んな農学部で,留学生との交流や海外研修に参加することはオススメです。修士や博士の学位も,皆さんの価値を客観的に証明してくれます。修士課程では慶應義塾大学との連携も始まる予定です。今のうちから,ぜひ大学院進学を意識してもらえたらと思います。

価値のある4年間に!
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、社会共創デジタル学環に入学される皆さん、第一期生としてお迎えできることを心から嬉しく思います。皆さんの4年間、そして卒業後の未来が大きく広がるように、私たちは様々な準備を重ねてきました。
社会共創デジタル学環は、皆さんと同じ1年生です。学環の先輩はいませんが、この場所では様々な人々と手を取り合い、共に課題に向き合いながら学ぶことができる環境があります。そして、ここに入学を決めた皆さんは、新たな挑戦を楽しめる素晴らしい人々だと信じています。
これからの様々な交流や取り組みが、皆さんの成長を大きく促すことでしょう。その過程で失敗を恐れず、卒業後もさらに成長し続けるための土台を築いていくことが、皆さんの将来にとって価値のある学生生活へと繋がります。
共に歩んでいきましょう。皆さんの未来がより良いものになるよう、全力でサポートします。

プライドを持って、果敢に挑戦を!
大学院への入学おめでとうございます。
本学の伝統と実績のある有機材料について改めて皆さんにメッセージをお送りします。本学では、1913年には日本で初めてレーヨンの合成に成功するなど,以降,有機材料研究に関しては世紀を越えた伝統が脈々と引き継がれています。その流れをくむ研究科は、「有機材料といえば山形大学」と認知され、国内外で最高の大学院教育研究を実践しております。
大学院は最高学府の最後の教育研究プログラムとして社会的な位置づけになります。好きな研究を自由に思う存分堪能してください。簡単に解決できないことに大いに悩み、やりたいことは遠慮なく積極的に挑戦してください。新たな知を創造するには経験を超える洞察が必要です。それは経験を通して培う必要があります。どんどん挑戦してください。
我々は未来を思い描き、新たな覚悟を持って大学院に進学された皆さんを全力でサポートします。自信を持って貴重な時間を大切に過ごしてくださることを心より願っています。

山形で偶然を必然へと変えていく
ご入学おめでとうございます。
皆さんがこれから学び、そして暮らす山形(県・市)は決して大きな街ではありませんが、深掘りに値するヒトやモノ、コトに溢れています。勉学、研究で宝物を探し当てるとともに、師弟関係づくり、仲間づくりでも一生の宝物を見つけてください。
異なった環境で育ち、置かれている立場もそれぞれの皆さんが本学で偶然出会い、時と場所を一緒にし、偶然を必然へと変えていく。山形で学び、暮らした皆さんがそれぞれの地域をつくり、日本を、そして世界を支えていく。社会に貢献し、生きていくための土台を築いてください。
ただし、新生活に不安は付きものです。打ち明け、相談できる人が周りにたくさんいます。ためらわず、早めに教職員、友人に相談してください。皆でフォローします。
山形で落ち着いて考え、学び、雰囲気や生活を楽しんでください。健康で元気に成長されることを期待しています。