ホーム > 大学紹介 > 情報公開 > コンプライアンスに関する取組み > キャンパス・ハラスメントの防止 > キャンパス・ハラスメントを根絶するために

キャンパス・ハラスメントを根絶するために

(1)基本的な心構え

キャンパス・ハラスメント(以下「ハラスメント」という。)を根絶するためには、本学の全ての職員学生等は、仕事上の上司-部下、教育上の教員-学生等、全ての人的関係において、常に以下の心構えをもって臨むことが必要です。

お互いに相手の人格を尊重すること

  • 立場の相違に関係なく、先ず、お互いが大切なパートナーであるという認識をもつこと
  • 偏見をなくし、お互いが、イコールの関係にあるパートナーであるという認識を持つこと
  • お互いに相手が個性を持った人格主体であるということを認め合うこと

相手を一方的に性的な関心の対象としてみたり、異性を劣った性としてみるという意識をなくすこと

教育・研究及びその他の職場において、各人の自由と自律を尊重し、不当な地位利用又は権限の濫用・逸脱に至らないように常に注意すること

(2)ハラスメントの複雑性を認識すること

固有の意味におけるハラスメントは、行為の性質やその結果が客観的に確定され得る犯罪行為や不法行為とは異なり、被害者の受け止め方という主観的要素を考慮に入れてその成否を論じなければならない言動をいいます。
従って、ハラスメントの受け止め方には個人間で相違があり、また、男女の違いや各人の立場の違いによって大きく異なる可能性があることに注意しなければなりません。ここにハラスメントを定義することの難しさがあります。それ故に、ハラスメント行為を行わないようにするためには、以下の点を十分認識し、常に相手方に対する配慮を欠かさないことが必要です。

ハラスメントに当たるか否かについては、相手方がそれをどのように受け止めたかということを基礎として判断されます。
この点については、次のことに注意することが必要です。

  • 親しさの表現として行った言動であっても、その意図とは異なり、相手を不快にさせたり、傷つける場合があること
  • 不快に感じるか否か、侵害と感じるか否かは、個人によって相違があること
  • この程度であれば許容してもらえるであろうという一方的な思い込みをしないこと
  • 相手との間に良好な人間関係ができているという一方的な思い込みをしないこと

相手が明示的に拒否したり、嫌がっていることが判った場合には、同じ言動を繰り返さないこと

ハラスメントであるか否かについては、相手方からいつも意思表示があるとは限らないこと

  • 上司や指導教員等との人間関係を慮り、拒否の意思表示をためらっている場合も少なくないが、それを同意・合意と勝手に解釈してはならないこと
  • 歓迎会・送別会や宴席等において、その場の雰囲気に流され、相手に対する配慮を忘れ、勝手な思い込みによる言動を行わないこと

(3)ハラスメントのない快適な就労・修学環境を確保するための心構え

ハラスメントによる就労・修学上の環境の破壊・攪乱を防止するために、普段から次の点に積極的に配慮し、ハラスメントを根絶するという意識をもつことが必要であり重要になります。

常に相手の立場を思いやる気持ちをもつこと

ハラスメントについて問題提起をする人を、いわゆるトラブルメーカーとみなして排斥したり、無視したりしないこと

ハラスメント及びそれに起因する問題を当事者間の個人的な問題として片付けないこと

ハラスメントの加害者や被害者を出さないために、周囲に対する配慮を忘れず、気が付いた点があればお互いに注意し合ったり、相談に乗ること