ホーム > 大学紹介 > 学長室だより > 2025年年頭のごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。
皆さんとともに、今年もおだやかな新年を迎えられることを大変嬉しく思います。昨年一年間、山形大学のために日々尽力してくださった教職員の皆さんに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
本年は、私たちの大学にとって特に重要な三つの取り組みに力を注ぎます。
まずは教育改革です。今年4月には、新たに「社会共創デジタル学環」を開設します。この学環では、従来の学部とは異なり、学生が早い段階から課題設定型の学びに取り組みます。この新しい教育プログラムで得られるデータやノウハウを、全学的な教育改革にも活かしていきたいと考えています。さらに、令和8年度を目途とした教育学部の設置に向けた準備と、全学的な教育プログラム改革への道筋をつけることが、今年の大きな目標になります。また、外国人留学生を増やす入試改革や受け入れ環境の整備も、急がなければならない重要課題です。
二つ目の取組は、教員組織の改革です。大学を取り巻く厳しい財務状況の中で、教育の安定的な実施は私たちの使命です。そのため、今年は、限られた教員数でも柔軟な教育プログラムが編成できる教員組織を作ることを目指して、これまでの教員人事方針を見直し、学術研究院を実質化する具体策を策定します。
そして三つ目は、業務改革です。昨年は、統合IDの導入やA-SOMの運用開始など、DX推進にご協力いただきありがとうございました。今年は、これらの効果を確認しつつ、長年続けてきた業務の在り方をさらに見直します。新年の仕事始めをビデオメッセージにしたのも、その一環です。このような小さな事でもまだすぐにできることがあると思います。各部局においても、教員と事務職員の皆さんが意見を出し合って、より働きやすくなるための業務改革を進めるようにお願いします。
大学を取り巻く状況が厳しい中、積極的に社会に働きかけて、大学の基盤を強化します。昨年は、山形大学の教育や研究が様々なメディアで取り上げられ、本学の社会的プレゼンスの向上に寄与しました。今年も、山形大学に対する社会的支持を高めるために積極的な情報発信を行うとともに、思い切った経営改革を実施し、大学の持続可能な発展を支える基盤を強化します。これらの取組には、皆さん一人ひとりの積極的な関与が欠かせません。お話しした三つの改革を、スピード感を持って進めるために、学長・役員と各キャンパスや部局が情報共有と意見交換を密にすることが重要で、そのための機会をできるだけ多く設けたいと考えています。どうかご協力をお願いします。
私たちの仕事は、次世代を育て、社会の未来をつくる大切な役割を担っています。様々な苦労がある状況でも、キャンパスで活き活きと活動する学生の姿が私たちの元気の源になります。この仕事に誇りをもって、新しい年のスタートを切りましょう。皆さんと共に実りある一年を創り上げることを、心から楽しみにしています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年1月6日 山形大学長 玉手英利
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