ホーム > 大学紹介 > がっさん通信 > 折に触れて_28

折に触れて

(28:2023年11月20日)

                               

並び始めた来年のカレンダーや日記帳


 10月の半ばごろから、本屋さんの一角にカレンダーや日記帳の類が並び始めた。以前は11月に、もっと以前は12月に入ってから並んだのではないかと思うのだが、だんだんと発売時期が早まっている。

 10月21日(土)に、毎年使っているお気に入りのカレンダーを購入した。山と渓谷社(愛称はヤマケイ)の『FLOWER CALENDAR』である(定価2800円プラス税で3080円)。なお、同社からは、ほぼ同じスタイルのカレンダー、『ALPINE CALENDAR』も出ている。どちらも花や山の写真がメインの冊子体のカレンダーである。縦幅が約22センチメートル、横幅が約20センチメートル、厚さが1センチメートル強の大きなサイズで、ポケットに入るようなものではない。

 このカレンダーは、写真と日記部分が交互に現れる形式で、写真はページいっぱいに大きく印刷される。『FLOWER CALENDAR』では、高山植物の花の写真が使われることがほとんどである。写真には花の名称と200字程度の花の説明、撮影者の名前と撮影場所、写真機やレンズなどのメタデータが記される。確かめてはいないのだが、プロの写真家の作品ばかりでなく、アマチュアの作品も使われているのだと思う。

 日記のページは、月曜日から始まり日曜日に終わる1週間を、縦方向に並べている。1週間が、月曜日から始まり、日曜日に終わっているのもお気に入りの一つである。私の気持ちの切り替えは月曜の朝にあるので、こんな感想を持つ。これは人によって違うのでしょうね。

 さて、曜日の間は実線で区切られ、さらに各曜日の欄には4本の点線が入れられてある。すなわち、各曜日5行が確保されている。実は、1970年代はこの点線がなかったのだが、私はある年、山と渓谷社に適当数横線を入れてくださいとお願いした。しばらくすると、500円分の図書カードが送られてきて、翌年からはそれが実現した。今では、この横線は私が入れさせたのですよ、と自慢している。閑話休題。

 カレンダーの最後の方にはメモのため、30数本の横罫線のみが引かれた10ページほどの部分がある。これも私にとって使い出がある部分で、毎年、様々なデータを残すために適当に表のようなものを作っている。自分用にカスタマイズしているわけである。この表形式にするというカスタマイズ作業はとても時間がかかるのだが、来年はどうなるのだろうな、などと考えながら作業をするので、楽しい時間でもある。

 出張はさほど多くなくなったものの、出張が決まるや旅行日程を作るために、山形駅発着や仙台駅発着の新幹線の時刻表、山形-仙台間の高速バスの時刻表などを印刷して貼り付ける。大判のカレンダーなので、こんなこともできる。

 このヤマケイのカレンダーを私は1977年に使い始めた。最初は『ALPINE CALENDAR』も使っていたのだが1977・78・81・84年の4冊のみで、1980・82・83年、そして1985年以降はずっと『FLOWEAR CALENDAR』を使っている。1979年はどちらのカレンダーも見当たらず、その代わり毎日の行動をメモしたカードのようなものが残っているので、購入しなかったのだろう。

 ということで、自宅には一昨年の分まで、これら44冊のカレンダーがある。もちろん、これらすべてに毎日丁寧に書いていたわけでなく、特に最初の方はかなりいい加減な書きぶりである。何も書いていない日が連続してる時期も多々ある。それでも、これらのカレンダーから、自分の歩んだ足跡を見出すことが出来る。

 さて、新しいカレンダーを手に取り、来年はこうしよう、ああしようと考えるのはなかなか楽しいことであるが、もう既にびっしりと入った予定を見ると、ぞっとしてしまうのも事実である。さて、皆さん、もう新しいカレンダーや日記帳を購入しましたか?

 えー、そんな紙のアナログ日記帳なんて使わない、今は、スマホのアプリですって!そうなのですか・・・。