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最近読んだ本から

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著者

エイブラハム・フレクスナー/ロベルト・ダイクラーフ(Abraham Flexner:初代プリンストン高等研究所長/Robbert Dijkgraaf:現在の所長)、初田哲男監訳、野中香万子(きょうこ)・西村美佐子訳

著書

「役に立たない」科学が役に立つ

出版社等

東京大学出版会、2020年7月28日、120ページ+40ページの資料

一言紹介

原題は「The Usefulness of Useless Knowledge」で、2017年の出版。初代所長のエッセイ(題名は原題)と、現所長のエッセイ「The World of Tomorrow」を所収。加えて、エッセイに登場する人物を短く紹介した資料やコラムが挿入された。フレクスナーはアインシュタインを招聘したことで知られる。成果が見えやすい応用研究が過度に重視されることへの危惧を表明し、すぐには役に立ちそうにない基礎研究を、組織や慣例や雑務から解放されて研究を行える場所として、高等研究所を設立した。ダイクラーフは基礎研究が長い時間をかけて社会を大きく変革したことを紹介し、次のように指摘。「『役に立たない知識は有益だ』というフレクスナーの主張は、現在においていっそう重要であり、さらに広い分野において真実であり続ける」(30ページ)。そうそう、ノーベル物理学賞を受賞した故小柴昌俊先生は、ニュートリノ研究は500年経っても社会の役に立たないかもしれない、と述べたことを思い出した。
(2021年12月)

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著者

山極 寿一(やまぎわ じゅいち:元京都大学総長、現総合地球環境学研究所長、専門は霊長類学、特にゴリラの研究)

著書

京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと

出版社等

朝日新聞出版、朝日新書(843)、2021年11月30日、233ページ

一言紹介

著者は京大総長就任期間中に、国立大学協会の理事長や日本学術会議の会長にも就任し、八面六臂の活動を行った。本書は京大総長時の大学運営を振り返ったもの。「第1章 京都大学のトップに立つ」から「第7章 未来社会と学術の役割」までの7章構成。「第4章 フィールドワークと科学する心」では、自身の研究を振り返った。これまでの同氏の著作でもフィールドワークの一端は知ることができたのだが、本書では分量をさいた紹介となっている。著者は最近の政府の大学政策に関し、「おわりに」で明解に批判する。政府は大学を意のままに操りたいのではないかと述べた後で、「すくなくとも民主主義を標榜する国は、そんな国主導の政策を強めて大学を支配しようなどとは考えていない。大学は自由な発想の下、多様な知が刺激し合う場であり、そこで利益主導の産業界の方針や政治目的を反映させてはならない」のだと(234ページ)。この主張に賛意を表したい。
(2021年12月)

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著者

筒井 康隆(つつい やすたか:作家)

著書

あるいは酒でいっぱいの海

出版社等

河出書房新社、河出文庫(ツ-1-4)、2021年8月10日、253ページ、単行本は1977年に集英社より出版、文庫は同社より1979年に出版

一言紹介

著者は星新一、小松左京とともに、ショートショート界の御三家と呼ばれている。本書には、1934年生まれの著者が1960年、26歳の時に発表した最初期の作品から、1976年に発表した作品まで、30編が収められた。「睡魔のいる夏」や「脱ぐ」、「前世」などは印象的な作品。中でも『週刊朝日』1968年8月9日号に掲載された「九十年安保の全学連」には笑ってしまった。1968年は11月には新宿騒乱が起きたように、全学連運動の最盛期にあたる。そのような中、20年後の「九十年安保」の様子を記すことで、当時の全学連運動を皮肉ってみたのだろう。今から振り返ってみると、全学連運動に対する同氏の見方が当たらずと言えども遠からずのようだ。極めて品がよく洗練された星新一氏の作品や、科学的知識に基づき緻密に構成された小松左京氏の作品に比べると、著者の作品は粗削りで品がなく(失礼!)、毒気が多い。ここが著者の作品の魅力なのだろう。
(2021年12月)

<012>

 
著者

高嶋 哲夫(たかしま てつお:作家)

著書

EV イブ

出版社等

角川春樹事務所、2021年9月18日、398ページ

一言紹介

本作品は、『TSUNAMI 津波』(2005年)や『首都感染』(2010年)などと同様、著者の得意とする近未来シミュレーション小説。現在、世界の自動車産業は100年に一度の転換期にある。地球温暖化問題を契機とする‘エンジン車’からの脱却である。世界は、日本が得意とするハイブリッド技術が高度であるがゆえに追随できず、一挙にバッテリーとモーターによる‘EV(イーブイ)車’への転換を図ろうとしている。日本のみが置いてきぼりかなのか。経済産業省の若手官僚瀬戸崎は、日本の自動車産業を大転換させるべく構想を練る。結論は、ハイブリッド技術を捨て、世界に先駆けてEV化するというもの。瀬戸崎は、この過激な言動で自動車関連部署から外され、ス-パーシティ建設の部署に移される。しかし、瀬戸崎により説得された首相は、2025年に全車をEV化すると世界に向けて宣言する。さてさて、今後、現実には日本そして世界はどう動いていくのだろうか。
(2021年11月)

<011>

 
著者

柳家 小三治 (やなぎや こさんじ:落語家、故人1939~2021)

著書

ま・く・ら/もひとつ ま・く・ら

出版社等

講談社、講談社文庫(や‐44-1/-2)、1998年6月15日/2001年5月15日、419ページ/475ページ、いずれも文庫オリジナル

一言紹介

人間国宝でもある小三治師匠は、残念ながらこの10月に81歳の生涯を終えた。落語の冒頭の‘つかみ’の話である‘まくら’は、「まくらの小三治」と呼ばれるほど群を抜いて面白いという。師匠の高座では、興に乗り、ついつい長くなって、肝心の落語が飛んでしまうことも多々あるらしい。本書2冊は、残されている多数の音源の中から、まくらの部分を取り出し、最低限の加筆・訂正を行ったもの。1冊目には18編が、2冊目には21編が採録された。ただし、1冊目の「口上」は弟子の真打昇進時の口上をまとめたもの。2冊目の「わたしの音楽教育」は、「埼玉県高校音楽の先生の集い」における同盟の講演を採録したものである。私としては、この講演が一番面白かった、というより、師匠の考え方が一番色濃く出ていた話で、大変感心した。残された音源は、隠し撮りも含めてまだまだ多数あるのだそうだ。2001年以降のまくらも、ぜひこのような形で陽の目を見させてほしい。
(2021年11月)

<010>

 
著者

日本文藝家協会編(編集委員は、角田光代・林真理子・藤沢周・堀江敏幸・町田康・三浦しをんの6氏)

著書

ベスト・エッセイ THE BEST ESSAY

出版社等 光村図書、2021年8月27日、353ページ
一言紹介

本書には日本文藝家協会に所属する方が2020年に発表したエッセイの中から77編が収められた。昨年は年明けから新型コロナウイルス感染症が蔓延したので、多くのコロナ関連のエッセイが選ばれた。詩人小池昌さんの「抱擁」、ノンフィクション作家最相葉月さんの「リモートで、さようなら」など。また、作家小池真理子さんは夫藤田宜永さんに関する「最後まで 語り続けた彼」や、女優でエッセイストの中江有理さんは映画監督大林宣彦さんに関する「『映画の父』のあたたかさ」など、物故者への思いを書いたエッセイもある。日本語学者の金田一秀穂さんの「時間にも名前」は面白かった。「名前があるのは非効率的であるけれど、その非効率さが人間的な温かさを保つことである。なんでもわかりやすく便利であればいいというものでない」とする。確かに、と納得できる。エッセイにはその人の感性が現れる。そう、自分にない感性に出会うことがエッセイに触れる醍醐味ですね。
(2021年11月)

<009>

 
著者 ジャン=ガブリエル・ガナシア(Jean=Gabriel Ganascia:フランスの哲学者)、伊藤直子・他訳
著書 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る
出版社等 早川書房、ハヤカワ文庫NF(NF543)、2019年7月25日、204ページ+12ページの原注、単行本は2017年5月に同社より『そろそろ、人工知能の真実を話そう』として刊行
一言紹介

米国の技術者で未来学者、そして文筆家のレイ・カーツワイルは、「シンギュラリティ(技術的特異点)」は、2045年に到達すると主張した。すなわち、この年を境に、AI(人工知能)が人間の知性を上回り、その後はコンピュータと人間の融合体が、未来を支配するとした。IT巨大企業である‘GAFA’はこのような考え方を支持しているという。著者は、本書の書名が示すように、この考え方に真っ向から反論する。まず、考え方の前提となる、コンピュータの性能は2年ごとに倍増するという「ムーアの法則」は、科学的に証明されておらず、むしろ誤りであるとし、さらには、シンギュラリティなる考え方は、他にも存在する危機を覆い隠すものであり、倫理的に非難されるべきであるとまで主張する。情報学者の西垣通東大名誉教授は本書の解説で、シンギュラリティ仮設は現代のグロテスクな神話であるとし、同氏もその到来に懐疑的である。私もそう思うのだが。
(2021年10月)

<008>

 

著者

重松 清(しげまつ きよし:作家)

著書

ハレルヤ!

出版社等

新潮社、新潮文庫、2021年7月1日、358ページ、日本出版販売「新刊展望」2009年7月号から2011年6月号まで連載された「ハレルヤ!」に加筆修正した文庫オリジナル作品

一言紹介

2009年5月2日、忌野キヨシローが亡くなり、9日に告別式が行われた。学生時代、バンド「ショットガン・ホーンズ」を結成していたアカネたち5人は、40代半ばの年齢となっていた。告別式に参加したアカネ(アルトサックス)は、他の4人を訪ねることに。この小説は、その後の2日間の物語りで、作家であるアカネの夫が書き留めたとの設定。会社をリストラされたハクブン(トランペット)、不妊治療の末双子を生んだばかりのキョウコ(テナーサックス)、ラジオ番組ADのチャワン(バリトンサックス)、新聞社でデスクを務めるカン(トロンボーン)、各人各様の道を歩んでいた。その夜、番組パーソナリティと不倫関係にあったチャワンが、薬中毒の相手に愛想をつかし、自殺を企てる。5人にとってキヨシローは憧れの大スターであった。キヨシローが亡くなったことは、アカネたちの人生の後半の始まりでもある。本作品はキヨシロー賛歌である。
(2021年10月)

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著者

駒込 武 編(こまごめ たけし:京都大学・教授、専門は教育史。執筆者は6個人と1団体)

著書

「私物化」される国公立大学

出版社等

岩波書店、岩波ブックレット(1052)、2021年9月7日、95ページ

一言紹介

2004年の国立大学法人化以降、学長(旧帝国大学では総長)に権限が集中し、大学運営は学長の考え方に大きく左右されることになった。本書では登場順に、下関市立大学、京都大学、筑波大学、大分大学、北海道大学、福岡教育大学、東京大学の7大学の事例が取り上げられる。執筆者は、各大学で問題を取り上げているグループや個人。いずれの大学でも、学長の強権ぶり、独走ぶりが非難される。しかし、なぜそのような判断をしたのか、せざるを得なかったのか、についての掘り下げ方が物足らず、学長がその行動を起こした(起こさざるを得なかった)背景を、もっと分析してほしかった。異色なのが北海道大学。法人化後、初めてとなる総長の解任である。その原因は何だったのか。私は知らなかったのだが、世間に広まっている話とはかなり違った見方が紹介される。現制度に加えて学長の独断専行を制限する何らかの仕組みが必要なことを意味するのだろうか。
(2021年10月)

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著者

石沢 麻衣(いしざわ まい:東北大学大学院文学研究科出身のドイツ在住中世西欧美術史研究家、作家)

著書 貝に続く場所
出版社等

講談社、2021年7月7日、151ページ、初出は『群像』2021年6月号

一言紹介

ドイツ・ゲッティンゲン大学天文台の初代台長は、著名な数学者であり物理学者、そして天文学者のガウス。ゲッティンゲンを貫く通りには、太陽系惑星をモニュメントとして配置した‘惑星の小道’がある。さてこの作品は、ゲッティンゲンで学ぶ私‘里美’のところに、2011年3月11日の大津波で行方不明となった(おそらく死亡した)、仙台にある大学の研究室で2学年下だった野宮が訪れるところから始まる。死んだはずの友人は、里見がゲッティンゲンで付き合っている人たちとも交わって物語は進む。太陽系第9惑星から準惑星に格下げされた冥王星のモニュメントが、大きな役割を果たすという何とも幻想的な作品。東日本大震災で亡くなった犠牲者と、生きている私たちはどのように向き合えるのか、仙台生まれで大震災を経験した著者は、この作品で模索しているようだ。この作品は第64回群像新人文学賞および第165回芥川賞の受賞作。
(2021年9月)

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著者

蒲生 俊敬(がもう としたか:東京大学名誉教授、専門は海洋化学)

著書 インド洋 日本の気候を支配する謎の大海
出版社等

講談社、ブルーバックス(B2180)、2021年8月20日、238ページ

一言紹介

『日本海 その深層で起こっていること』(2016)、『太平洋 その深層で起こっていること』(2018)に続くシリーズ本。全6章の題名は、「インド洋はどんな海か ―二つの巨眼と一本槍をもつ特異なその『かたち』」、「『ロドリゲス三重点を』狙え! ―インド洋発の熱水噴出口の発見」、「『ヒッパロスの風』を読む ―大気と海洋のダイナミズム」、「インド洋に存在する『日本のふたご』 ―巨大地震と火山噴火」、「インド洋を彩るふしぎな生き物たち ―磁石に吸いつく巻き貝からシーラカンスまで」、「『海のシルクロード』を科学する ―直下にひそむ謎の海底火山とは?」。挿入された6つのコラムも彩を添える。各章の題名が示すように、話題の中心は海底地形、地殻・熱水活動である。その意味で、インド洋の気候形成への役割も触れられているが、副題は「その深層で起こっていること」で、前2冊と統一した方が良かったのでは。海の科学を伝える待望のサイエンスライターがここに出現した。
(2021年9月)

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著者

最相 葉月(さいしょう はづき:ノンフィクションライター)

著書

シリーズここで生きる れるられる

出版社等

岩波書店、2015年1月15日、152ページ

一言紹介

この本は、「境目についての本」で「生と死、正気と狂気、強者と弱者、私たちが相反するものと認識している言葉と言葉の境目について考えた」(vページ)もの。「世界は、あちら側とこちら側で出来て」いる。「両者の境目は曖昧ですが、曖昧さを受け入れながら生きることを求められる人生もある」。「本書では、私が出会い、言葉を交わし、あるいは、すれ違った人たちの生き方を通して、そのことを考えた」。著者はこれらを「『れるられる』の風景と呼びたい」とする(viiiページ)。取り上げられるのは、「生む・生まれる」「支える・支えられる」「狂う・狂わされる」「絶つ・絶たれる」「聞く・聞かれる」「愛する・愛される」の6シーン。なんとも切ない状況の中に、私たちは‘生きて’そして‘生かされて’いるものだ。私はこの本で初めて、著者の育った家庭の状況と著者が置かれている精神状況の一端を垣間見ることができた。
(2021年9月)

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著者 太田 省一(おおた しょういち:社会学者・文筆家)
著書 すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった
出版社等 筑摩書房、ちくま新書1586、2021年7月10日、277ページ
一言紹介

タモリ、ビートたけし、明石家さんまは、1970年代に衝撃的なデビューをし、社会を「笑う社会」へと変貌させる。80年代、一億総中流の時代で「同質性の笑い」が求められ、旗手である‘お笑いビッグ3’は尊敬の対象ともなる。90年代にはウッチャン・ナンチャンやダウンタウンに代表される「お笑い第3世代」が台頭する。第3世代は、ビッグ3によるお笑いの破壊をさらに進め、再構築を目指す。2000年代に入ると、ダウンタウンの松本が中心となり、その後漫才ブームを引き起こす‘M-1 グランプリ’が開催される。現在まで続くM-1 グランプリでは、漫才の有り様が常に問いかけられる。著者は、活躍中の「お笑い第7世代」は、「相対性の笑い」を追求しており、現在は「同質性の笑い」からの転換期ではないかという。ところで、第7世代はどうしてこう呼ばれるのだろうか。‘G7サミット’にあやかっていると示唆されるのだが。著者は、お笑いの歴史を振り返ることで、社会を理解しようと試みている。
(2021年8月)

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著者 凪良 ゆう(なぎら ゆう:作家)
著書 流浪の月
出版社等 東京創元社、2019年8月30日、314ページ
一言紹介

2020年度本屋大賞を受賞したベストセラー作品。身体的な事情により、‘大人の男’になり切れない‘文(ふみ)’と、父親の死別後に母親も去り、叔父・叔母の家で育てられた‘更紗(さらさ)’の物語。孤独な19歳の大学生文は、同じく孤独な9歳の小学生更紗と出会い、いつしか文のアパ―トで数か月を過ごすことに。あるとき、動物園に行った際、行方不明者として手配されていた更紗は見つかり、文は逮捕されてしまう。文は刑務所に、更紗は児童養護施設に。そして15年の時が経ち、カフェのマスターとなった文と、アルバイトをしている更紗は再び出会う。そしていつしか、文と更紗は再び共同生活をし始める。しかし、どこへ行っても15年前の事件が二人を付きまとう。でも二人は、一緒にいることを決意する。つい最近、この物語は、広瀬すずと松坂桃李の主演、監督李相日による実写化が決定した。
(2021年8月)

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著者 イシグロ カズオ(Kazuo Ishiguro:作家、2017年ノーベル文学賞受賞者)
著書 クララとお日さま
出版社等 早川書房、2021年3月21日、440ページ
一言紹介

ノーベル賞受賞後の第1作。AF(人工友人)クララと少女ジョジーの物語。クララは第2世代のAI(人工知能)ロボットで、ジョジーに購入される。クララは良き友人になろうと日々努力するも、病気のジョジーの体調は悪化する一方である。隣に住む友達の男の子リックは、ジョジーを励まし続ける。ジョジーの母親は、娘の万が一のことを考え、クララをジョジーに仕立てる考えを持っていた。しかし、ジョジーは奇跡的に体調を持ち直し、無事、大学へ進学する。そして、仲の良かったリックも、独立した道を歩むことになる。残されたクララは他のAIロボットも集められた廃品置き場へと移される。人類はAIロボットをどう使いこなせるのだろうか、どう付き合っていけるのであろうか、これからの大きな課題である。なお、‘お日さま’は、クララに活動のエネルギーを与え、ジョジーを奇跡的に復調させる役割を担うものとして描かれている。
(2021年8月)