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キャンパスから

(No. 13:2022年8月10日)

3年ぶりの対面でのオープンキャンパス

 先月(7月)23日(土)、小白川キャンパスと鶴岡キャンパスで、今月(8月)6日(土)には米沢キャンパスで、3年ぶりに対面でのオープンキャンパスが開催された。新型コロナウイルス感染症の第7波が襲来する中で、感染防止対策を行ったうえでの開催であった。参加人数を制限し、さらに参加者には事前登録をお願いした。今回のオープンキャンパスは、参加した高校生にとって、進路選択の際の重要な情報源となったのではなかろうか。また、対応した本学学生にとっても、自身が受けている教育・研究や学生生活の魅力を、高校生に伝えるというまたとない機会となったのではなかろうか。

 さて、オープンキャンパスとは、将来大学へ進学したい高校生を主な対象とし、大学の施設を開放し、模擬授業や研究成果の紹介、そして学生生活の紹介と、大学で日常行われていることを知ってもらうためのイベントである。ここ20年くらいの間に、どの大学でも力を入れて行うようになった。インタ―ネットフリー百科事典Wikipediaによると、「日本では立教大学で初めて行われた」とあったが、開始した年の記載はなかった(末尾にURLを示す)。

 前に勤務した東北大学のオープンキャンパスは全国屈指の規模であった。7月末に設定される2日間で、最近では6万人を超える参加者を得ていた。この参加人数は、国立大学では断トツの1位である。東北地方の高校の中には、学校行事の一環として学年全員(主には2年生)を参加させるため、バスを連ねて参加する高校もある。教員による模擬授業や高校教員に対する入試説明会などは教職員が対応するが、研究室の紹介や学生生活の紹介は、学生が主体となって行う。私の研究室でも、オープンキャンパスが近づくと、学生たちは今年はどんなところに力点を置いて研究を紹介しようかと話し合いを行っていた。オープンキャンパスは参加する高校生にとってとても重要なイベントであるが、対応する学生にとっても重要なイベントとなっているのである。

 ところで、オープンキャンパスの英語表現である。インターネット上のある方(「ひきの・たけし」さん、URLを末尾に示す)の解説によると、英語の「open campus」は、話題にしているオープンキャンパスの意味はないので、和製英語であるとしていた。また、別のウェブサイトでは、英語での表現としては、「an open day at a university」や「a visiting day at a university」がより適切な表現ではないかと提案されていた。

 冒頭に記したように、今回のオープンキャンパスは、新型コロナウイルス感染症の第7波の中での開催であった。オープンキャンパス当日の小白川キャンパスでは、保健管理センター所長の牧野直彦先生や看護師さんたちが待機していたが、参加者や大学側の誰一人として世話になった人はいなかったということである。また、オープンキャンパスで新型コロナウイルス感染症に感染した事例も発生していないとのことである。これは、対策をきちんとやれば感染を防ぐことができるということを証明したものであり、秋に開催予定の大学祭も対面で行えることを示唆したものと言える。

【参考としたURL】
インターネットフリー百科事典WikipediaのオープンキャンパスのURL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9
「ひきの・たけし」さんのURL:「オープンキャンパス」って英語として通用するの
https://www.waeijisho.net/essay.html?id=13