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キャンパスから

(No. 16:2022年11月10日)

3年ぶりの大学祭

 大学祭は学生にとって1年のうちで一番ワクワクするイベントの一つだろう。音楽などのパフォーマンスを行うサークルにとってはお披露目の場であるし、運動サークルの中には飲食物を提供して活動資金を得るところもある。当然のことながら、大学側も大学祭は学生の成長にとって極めて有益であるとのことで、各種支援や便宜を図っている。

 本学は分散キャンパスであることから、米沢・小白川・鶴岡の各キャンパスで別個に大学祭が行われている。今年度は3キャンパスとも3年ぶりに対面で行われた。なお、保健管理センター所長の牧野直彦先生にお聞きしたところ、医学部のある飯田キャンパスでは、医学部設置当初は大学祭を行っていたが、ここしばらくは開かれていないとのことであった。

 米沢での大学祭は、工学部、米沢女子短期大学・米沢栄養大学(ともに山形県立)の3大学合同で行われるもので、吾妻祭(あづまさい)と呼ばれている。今年は、10月8日(土)に米沢女子短期大学キャンパスで、9・10日(日・月)に本学米沢キャンパスで行われた。米沢キャンパス事務部総務課の鈴木啓伸副課長によると、両日で1500名ほどの参加者があり、大変盛況だったとのことである。また、吾妻祭に合わせ8日(土)に行った‘工学部父母等の集い’にも200名の参加があり、国の重要文化財となっている旧米沢高等工業学校本館を紹介したところ、ほぼ全員が見学してくれたとのことであった。

 鶴岡キャンパスの大学祭は鶴寿祭(かくじゅさい)と呼ばれ、11月5・6日(土・日)に開催された。鶴岡キャンパス事務部学務担当の那須奈緒係長によると、3年ぶりの開催ということで、鶴寿祭を経験していない人たちが実行委員会を作り、過去の資料を手がかりに手探りで開催したとのことである。この祭りには2日間で約800名の参加者があり、また、学生の飲食の出店はなかったものの、キッチンカーが5台も出て、参加者は大いに楽しんだという。

 10月22・23日(土・日)の2日間は、小白川キャンパスで八峰祭(やつみねさい)が「異世界」をテーマとして開催された。私も22日の午前に、モールのイチョウが色づき始めたキャンパス内を歩いてみた(写真参照)。キャンパスモールには総合受付があり、予め登録していなかった人は氏名と電話番号を書くことになっていた。両日とも、午後の時間帯で一時雨に見舞われたが、実行委員会の把握では、総計で2500名を超える人たちが祭りを楽しんだという。学生の皆さんも、それぞれの役割と立場で大いに楽しんだのではなかろうか(参考URL)。

 第1体育館には発表ステージが準備され、時間を区切っていろいろなサークルのパフォーマンスが行われていた。私は競技舞踏部の時間に入ったのだが、入り口で検温が行われた。また、出口は体育館の東側に設けられ、出口を出ると手指消毒のためのアルコールが備え付けられていた。八峰祭実行委員会は新型コロナウイルス感染症対策に十分に気を遣ってくれたようである。

 私が学生として大学祭に参加したのはもう50年以上も前のことである。入学後はストライキや講義棟の封鎖が頻繁になされ、授業はほんの数か月の期間しかなかったが、大学祭はしっかりと行われた。クラスの有志で大学芋を提供する屋台を出した。利益を上げたと思うのだが、これをどんなことに使ったのかは全く思い出せない。何に消えたのだろうか。

 来年こそはマスクなしの大学祭ができるといいですね。

 【参考】
八峰祭の開催報告記事は下記のURLで見ることができます。
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/event/report/20221101/
https://www.yamagata-u.ac.jp/exchange/information/facility/kojirakawa/fc00056/458/

写真 八峰祭に来られた飯田キャンパス事務部佐々木さんご家族(ご了解を得て掲載)。2022年10月22日(土)撮影。の画像
写真 八峰祭に来られた飯田キャンパス事務部佐々木さんご家族(ご了解を得て掲載)。2022年10月22日(土)撮影。