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キャンパスから

(No. 28:2023年11月10日)

                        第57回八峰祭の開催

 10月21・22日(土・日)の両日、小白川キャンパスの大学祭「八峰祭」が開催された。参加する人、一人ひとりがコロナ対策をとることとして、特段の制限がない形での開催である。初日はあいにく小雨模様であったが、私が訪れた2日目は、晴れわたって大学祭日和となった。昼時にかけてのキャンパス内では、大勢の学生や高校生らしき人たち、そして一般市民の方、特に子供たちの参加が目立った。

 第57回となる今年のテーマは「和風」であった。その象徴であろうか、正門を入り、イチョウ並木の直前に建てられたゲートには、武士と雑兵(?)のシルエット(写真1)を見ることが出来た。また、案内冊子には、「笑顔満祭(えがおまんさい)」と、「~57きゃ損!八峰祭~」の文字があった。「57」には、「こな」とルビが付けられていたので、「来なきゃ損」との意味。

 私は多くのテントが張られた区域(写真2)を見学した後、第1体育館のステージでの2組のバンド演奏を楽しんだ。女性ボーカルを擁するロックバンドの演奏では、ステージ前に集まった男女20人ほどが、時折拳を振り上げたり体全体でリズムをとったりと、ノリノリの状態であった。サークル活動とはいえ、すっかり学内(学外も?)の人気バンドになっていることが分かった。確かに、歌も演奏もすごい迫力でした。

 その後訪れた基盤教育棟の教室では、Jazz研究会の演奏を楽しんだ。キーボード、ウッドベース(コントラバス)、ドラムのトリオに、サックスが加わったり、フルートが加わったりするカルテットの演奏である。ディズニー映画に使われた聞きなれた曲(名前が思い出せない)などを楽しんだ。恐らく小白川キャンパスの教員の方だと思うが、座ってじっと聞いていたのだが、演奏の合間に「楽器持ってくるから加わっていい」と問い、部員から「いいですよ」との返事をもらって教室を離れていった。この方はその後部員と演奏を楽しんだに違いない。なんとも、楽器のできる人がうらやましい!

 さて、この欄や折に触れての欄で取り上げてきた八峰祭という名称のことである。正門近くの総合案内所のテントにいた男子学生に話しかけたところ、前年度の実行委員長のY君なのだという。そこで私の立場を明らかにし、八峰祭についての話を聞いてみた。

 実行委員会に古い八峰祭の資料がないかと聞いたところ、Y君の回答は、第40回あたりから後の資料しかなく、第1回まではとても遡れないという。彼がふすま同窓会事務局におられる方から聞いた話では、1967年に文理学部が人文学部と理学部に分かれてすぐの大学祭では八峰祭とは名乗っておらず、その後に名付けられたらしいとのことであった。私の方から八峰祭の名称は、山形県内の(『日本百名山』にリストアップされている)6つの高峰に、羽黒山と湯殿山を加えたのではと話すと、彼もそのように聞いているとのことであった。

 八峰祭開催の事情について、実行委員会に残っている資料に期待していたのであるが、残念ながらこのルートでの調査は無理なようである。まずは、1960年代後半から1970年代前半に小白川キャンパスで過ごした方に聞いてみるのが一番なのであろう。

写真1.小白川キャンパス正門のイチョウ並木直前に建てられたゲート。<BR>テーマが和風ということで、武士と雑兵のシルエットか? <BR>右側のテントは正門前の総合案内所。の画像
写真1.小白川キャンパス正門のイチョウ並木直前に建てられたゲート。
テーマが和風ということで、武士と雑兵のシルエットか? 
右側のテントは正門前の総合案内所。

写真2.教養坂から第1体育館への道路沿いに建てられたテントと参加者たち。の画像
写真2.教養坂から第1体育館への道路沿いに建てられたテントと参加者たち。