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キャンパスから

(No. 29:2023年12月8日)

                        「1日山形大学 in 仙台」の開催

 山形大学への入学者は、山形県と宮城県の出身者が圧倒的に多く、両県出身者で全体の半数を占める。具体的には1650名前後の入学者中、800名程度がこの両県からの出身者である。両県の入学者数は拮抗しているのだが、それでも2021年度までは山形県出身者が多かった。それが昨年度は、宮城県が447名で山形県が385名と、ついに首位が入れ変わった。今年度も、宮城県が435名、山形県が390名と、宮城県からの入学者が多い。志願者数はしばらく前から宮城県出身者が最多の状態にあり、18歳人口の両県の動向などを考慮すると、宮城県が入学者数第1位の状態は、今後も続くものと思われる。

 上記のような事情も背景として、表題に掲げたイベントが先月(11月)26日(日)に仙台駅近くの高層ビル「AER」で初めて開催された。本イベントの目的は、「山形大学の今-教育・研究・社会共創・学生活動等-を知っていただき、参加者との交流を深めること」である。イベントは2部構成で、第1部では、学長挨拶、人文社会科学部の坂井正人教授による「ナスカ地上絵研究-人工衛星から人工知能へ-」と題する特別講演、6学部長による学部紹介が続き、最後に花笠サークル「四面楚歌」による演舞が行われた。坂井先生による特別講演はとてもよく準備されたもので、私も含めて参加者は大いに楽しんだのではなかろうか。第1部終了後、同じ会場で「何でも相談コーナー」や、農学部附属農場で生産された特産品や山形大学グッズを扱うコーナーも設けられた。第2部は、同ビル30階にあるとても見晴らしのいい部屋での立食形式の懇親会で、会では各学部同窓会や後援会の代表者による活動報告も行われた。

 本イベントは、第1部は本部事務部エンロールメント・マネジメント(EM)部学生支援課の皆さんが、第2部は、校友会事務局の皆さんが中心となってお世話下さった。初めてということもあり、参加者数など読めない事態で苦労されたのではなかろうか。それでも第1部は150名の参加者と、ほぼ満席状態で盛会だった。また、農場からの特産品や本学グッズは好調な売れ行きだったともお聞きした。‘費用対効果’の面からの検証が必要とは思うのだが、本学の現状や活動を知ってもらう上で、このような企画はとても重要なので工夫を加えて続けてほしいものである。

 さて、懇親会では多くのOB・OGの方が参加されていた。そこで校友会事務局長の樋口浩朗さんにお願いして、1967年ごろに小白川キャンパスの学生であった方を紹介してもらった。小白川キャンパスの大学祭「八峰祭」についての情報収集のためである。1967年は、それまでの文理学部が人文学部と理学部に分かれた年で、かつ、逆算すると第1回八峰祭が開催されたのではないかと推察される年である。

 紹介していただいたMさんは、まさに1967年に理学部1期生として入学した方であった。私の疑問をお話しすると、Mさんは入学した年に確かに大学祭はあったが、その名称が八峰祭であったのかは覚えていないという。今後、何とかして情報を集めてみましょうとのことで、連絡先を教えてもらった。将来、Mさんから八峰祭の手がかりが得られるかもしれないと期待しているところである。