ホーム > 大学紹介 > がっさん通信 > キャンパスから_09

キャンパスから

(No. 09:2022年4月10日)

3年ぶりに入学式を挙行

 2022(令和4)年度の本学入学式が、4月8日(金)、「やまぎん県民ホール」で開催された。午前11時から小白川キャンパス以外の部局を対象として、午後1時30分から小白川キャンパスの部局を対象とした2部構成で行った。第6波と呼ばれるコロナ禍の中での開催であるので、他のほとんどの大学と同様、保護者の方の式典参加はお断りせざるを得なかった。その代わり、式典の状況はYoutubeでライブ配信が行われた。

 式典中の学生の皆さんは緊張した様子であったが、式典が終わると学生同士や会場外で待っていたご家族の方と、入学式会場を案内する立て看板の前で、記念写真を撮るために待つ長い行列ができていた。行列で待つ皆さんは、笑顔、笑顔である。大学にとって入学式は、まさに新しい門出を祝う大事なイベントであることを実感した。

 本学の入学式は2019(平成31)年4月以来、3年ぶりで開催されたものである。2019年後半に中国で出現した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、年が明けると中国からヨーロッパ各国へと飛び火し、さらには北米大陸へと拡大することとなった。日本でも、2月上旬に大型クルーズ船内での感染が報告され、その後全国に広がる兆しが見えてきた。緊急事態宣言が発出されるのは4月中旬以降のことであるが、2月末には小・中・高・特別支援学校に、一斉臨時休業(休校)措置が取られており、入学式の開催は望むべくもなかった。本学は、3月10日に、当時の小山清人学長名で入学式を行わない旨の案内がウェブサイトに掲載された。

 2021(令和3)年も新型コロナウイルス感染症の事態は好転しなかった。4月上旬はまさに第4波の立ち上がりの時期で、前年度と同様、対面での入学式は断念せざるを得なかった。本学は、2月24日に「令和3年度山形大学入学式の中止のお知らせ」を掲載した。両年度とも、「新型コロナウイルス感染症拡大防止並びに新入生及びご家族の皆さま方の健康と安全を考慮し、開催しないことといたしました」なる文面である。

 ところで、本学の入学式は、2019年度入学式より、4月3日に行うことが決められていた。それまでは、各年度でバラバラの開催日であったが、小山清人前学長から問題提起があり、学生委員会の議論で開催日は固定日の方が望ましいとの結論になったのだという。当時の資料には、そのメリットとして以下のような点が挙げられた。「入学者及び保護者が、引っ越し、式典に参加等について早期から調整可能となる」「入学式の会場確保、準備が計画的に実施できる」「附属学校、他機関等との入学式の調整が容易となる」(原文のママ)。

 今年度の話である。当初使用を予定していた霞城公園内にある山形県体育館の使用が危ぶまれるとの状況であった。そこで別の会場を探したところ、山形駅西口にある「やまぎん県民ホール」を借りられることが分かった。しかし、4月3日は先約があるため、4月8日に開催することとしたのである。入学式を担当している立場としては、初々しい学生の皆さんの顔を見て、4月3日ではなかったが無事開催出来て本当に良かったとほっとしているところである。