まなぶひと #12
佐々木廉&相田晃生
学生自主運営の一丸力を武器に
山形代表でサッカー天皇杯出場。
2018.11.30
まなぶひと #12
佐々木廉&相田晃生
2018.11.30
小・中・高と頑張ってきたサッカー、大学では楽しむ程度にと考えていたという佐々木廉さんと相田晃生さん。ところが、先輩たちの雰囲気の良さに惹かれて入部した体育会サッカー部は、かなり本気のハードな部活だった。学生が監督を務め、練習メニューも自分たちで決める自主運営の部活ながら、彼らが1年生だった2年前に続き、2018年も山形県代表として天皇杯への出場を果たした。この試合で主将を務めた佐々木さんは、2年前の天皇杯で18歳監督としてベンチ入りを経験。天皇杯では、監督と選手の二重登録ができないため、学生が監督を務める本チームがとった苦肉の策だった。18歳監督、それが話題と伝統になり、今回も1年生を監督としてベンチ入りさせた。佐々木さん自身、2年前の経験で意識が大きく変わったと言い、同じ経験が後輩たちの成長につながると考えたからだ。
東北大学リーグの2部に所属する本チームにとって、カテゴリーを越えて様々なチームと対戦できる天皇杯は魅力的で特別な大会。1回戦の対戦相手は、高校時代に全国レベルの活躍を見せた選手が名を連ねる流通経済大学ドラゴンズ龍ヶ崎(茨城県代表)。力の差は歴然とみられていたが、スコアだけを見れば0-2の惜敗で、チャンスシーンも作って健闘を見せた。
天皇杯を終えた段階で、佐々木さんは就職活動を開始するため、同学年で副主将としてともにチームを牽引し、正ゴールキーパーとして試合にも出場し続けてきた相田さんに主将の座をバトンタッチ。
4年ぶりの東北大学1部リーグ昇格、天皇杯での悲願の1勝という2つの目標が新主将に託された。強い信頼関係で結ばれた2人、ともに将来の夢は、サッカーチームの経営や指導者など、何らかの形でサッカーに関わっていくことだという。近年の活躍で部員数も増え、チーム内の切磋琢磨でさらに強化が期待される体育会サッカー部。2つの目標達成もそう遠い未来の話ではなさそうだ。
ささきれん●人文学部3年。宮城県出身。体育会サッカー部前主将。天皇杯終了後、就活のため主将を引退。将来の夢は、サッカーチームの経営に携わること。
あいたこうせい●工学部3年。栃木県出身。体育会サッカー部主将。小学生の時からずっとゴールキーパー。新主将として東北大学リーグでの4年ぶり1部昇格に挑む。
※内容や所属等は2018年当時のものです。