まなぶひと #19

信田隼佑

山形在住3カ月で県代表、
注目の「eスポーツ」で茨城国体へ。

2019.12.15

山形在住3カ月で県代表、注目の「eスポーツ」で茨城国体へ。

 本学工学部への入学を機に山形に移り住んでわずか3カ月足らずで山形県代表として国体に出場することとなった信田隼佑さん。コンピュータゲームによる「eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)」が、2019年10月の茨城国体で文化プログラムの一環として初めて開催されることになり、6月に天童市のイオンモール天童で全国都道府県対抗選手権山形県代表決定戦が行われた。同選手権は国体の実行委員会と日本eスポーツ連合が主催し、都道府県対抗大会として初めての開催となる。セガゲームスのアクションパズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」に出場する代表1枠をかけての戦い。信田さんは、ゲーム仲間の勧めもあって「そら」選手として出場。出場するからには勝ちたいという気持ちが生まれ、緊張もしたという。会場は、買い物客も足を止めて自由に見ることができるショッピングモールのオープンスペース。緊張するのも当然といえば当然。そんな環境の中でもゲームが始まってしまえば集中できたという信田さん。観戦者もゲーム画面をテレビモニターで見ることができ、白熱したゲーム展開には、大きな拍手と歓声が送られた。

「ぷよぷよeスポーツ」の腕前を披露する信田さんの画像

アクションパズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」の腕前を披露する信田さん。瞬時の判断力、コントローラーを操るスピードには目を見張る。画面は時間内でスコアを競うスコアアタック。

 信田さんがエントリーした一般の部の出場者は41名。予選は2分間プレーをして点数を競うスコアアタックで、上位16名が1対1で戦う決勝トーナメントへと進出。予選3位のスコアで決勝進出を果たした信田さんは、順調に勝ち進み、決勝では予選1位通過の強者を破って見事優勝に輝いた。優勝後のコメントでは、「山形県の代表としてできるだけ勝ち進めるように頑張ります」と10月の国体本選に向けて力強く抱負を語った。国体では初開催となるeスポーツということで注目度も高い。幼い頃からゲームが好きで中学生の頃からは特に熱心に取り組んできた信田さんの本領発揮の場となりそうだ。現在は、大学非公式ながらゲーム好きが集う「山形大学ぷよぷよサークル」で交流を広めるなど、学業とeスポーツの二刀流で大学生活を充実させている。「将来は、ゲーム経験を生かせるコンピューター関係に進みたい」と抱負も語ってくれた。

全国都道府県対抗選手権山形県代表決定戦で優勝した際の画像

6月にイオンモール天童で開催された全国都道府県対抗選手権山形県代表決定戦で優勝し、笑顔で優勝パネルを掲げる信田さん。山形県代表として国体での活躍が期待される。

のぶたしゅんすけ

のぶたしゅんすけ●工学部1年。千葉県出身。入学間もない6月に開催されたeスポーツ山形県予選に出場。熱戦の末、見事優勝し、10月に開催された茨城国体に山形県代表として参戦した。

※内容や所属等は2019年8月当時のものです。

みどり樹

この内容は
山形大学広報誌「みどり樹」
Vol.76(2019年10月発行)にも
掲載されています。

[PDF/3.7MB]

「みどり樹」一覧はこちら

他の記事も読む