まなぶひと #23
森谷美雲
将来の夢に向かってしなやかに
学業とミス日本「海の日」を両立。
2020.07.15
まなぶひと #23
森谷美雲
2020.07.15
2020ミス日本「海の日」を受賞した森谷美雲さんは、人文社会科学部で国際理解を専攻する4年生。学業との両立を図りながら、海洋イベントや安全啓発活動のシンボルとして海洋業界への理解と関心を高める役割を担っている。また、以前からモデルやリポーターとしても活躍しており、その経験から「伝える」ことの喜びを知った。将来の目標は、アナウンサーとなって活躍すること。夢に向かい、ミス日本の活動を通して様々な能力に磨きをかけている。
自身の可能性を広げるきっかけになればと森谷さんが応募した「ミス日本コンテスト」は、“日本らしい美しさ”を磨きあげ、社会で活躍することを後押しする1950年に始まった日本最高峰の美のコンテスト。容姿の美しさだけでなく、心の持ちようや社交性など幅広い人間性が問われ、将来の夢に向かって心身を鍛練し行動する女性にミス日本の称号が与えられる。52回目を迎えたミス日本コンテスト2020は、2019年8月に地区大会が行われ、2,525人の中から森谷さんを含め13人のファイナリストが選出された。
ファイナリストになると、日本の伝統文化や化粧、所作、社交術などを学ぶ約30項目の勉強会に参加できることもこのコンテストの魅力のひとつ。「貴重な講義の数々を受講できるだけでも幸せ」とファイナリスト入りを喜んだ森谷さん。最終審査までの6カ月間は、とても密度の濃い時間であっと言う間に過ぎていった。多彩な出会いと多様な学びを通して幅広い分野に関心をもてるようになり、目標に向かって挑むやりがいを改めて感じることができた。勉強会で得た一つひとつの学びを噛みしめながら、自分自身の個性に合わせて落とし込んでいった。
2020年1月の最終審査では、着物・ドレス・水着姿での自己PRや質疑応答が行われた。当日は緊張しつつも楽しむことができたという森谷さんは、見事に2020ミス日本「海の日」を受賞。島国日本になくてはならない海の恵みに感謝し、海洋業界への理解と関心を高める役割を担い、海洋イベントや安全啓発活動のシンボルとして1年間活動を行うことになった。「学業とコンテストに向けての準備の両立は大変だった」と振り返るが、現在は学業とミス日本の活動とを2本柱にして、ハードな日々を笑顔で乗り切っている。
日本最高峰の美のコンテストでの受賞は、地元山形でも大きな話題となった。出身地の市長への表敬訪問の様子は、山形県内のテレビ・新聞など数多くの報道機関が取り上げる注目ぶり。さらに、夕方のニュース番組に生出演し、コンテストの思い出や1年間の活動の抱負を述べた。後日、本学学長室を訪れ、小山学長(当時)にもコンテストの成果と成長を自身の言葉で報告。「将来の夢はアナウンサー。残り1年の大学生活を充実させながら、海洋のことをもっと知って、ミス海の日としての役割をしっかり果たしたい」と抱負を語った森谷さんに、学長からは激励のメッセージが贈られた。
15年間ダンスを続けてきた森谷さんは、全身で自分を表現することを得意とし、コンテストに挑戦する以前からモデルやリポーターとしても活躍してきた。学業面では、人文社会科学部グローバル・スタディーズコースでLGBTやフェミニズムについて学んでおり、コンテストの最終審査では、「どの業界においても男女が平等に活躍できる社会へと変わっていくべきである」と自身の考えを展開した。今後、ミス日本「海の日」の活動を通して女性の活躍を促進する手助けをする際にも大学での日々の学びが大いに役立ちそうだ。
目の前の目標は、ミス日本「海の日」として海の魅力を多くの人に発信していくこと。沢山のマリンレジャーや美しい景色、美味しい食べ物など、豊富な海の恵みを紹介しつつ、新しい海の楽しみ方を自身も一緒に学びながら普及していきたい、そして安全に十分に気をつけることも忘れずに伝えたいと意気込みは尽きない。さらにその先には、アナウンサーになるという大きな目標がある。リポーター活動をきっかけに「伝える」ことの奥深さ、やりがいを実感したという。自ら体験したこと、感じたことを等身大で伝える能力を磨く上で、ミス日本「海の日」としての活動は、とても希少な経験として大きな財産になっていくことだろう。
もりやみう●人文社会科学部4年。山形県出身。2020ミス日本「海の日」受賞。専攻は国際理解で、主にLGBTやフェミニズムについて研究。特技はダンス。リポーターの経験を通して「伝える」ことの喜びを知り、アナウンサーを志望。
※内容や所属等は2020年当時のものです。